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【ジャパンオープンテニス】世界57位のジャン・ジジェンが11位のフルカチュを破る金星!「簡単な試合ではなかった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.10.18

前週開催の上海大会でフルカチュに敗れているジャン・ジジェン(写真)がフルセットの末にリベンジを果たした。写真:滝川敏之

 国内最高峰の男子テニスツアー「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2023」(10月16日~22日/東京・有明/ハードコート/ATP500)は、18日にシングルス1・2回戦を実施。センターコート第1試合の1回戦では、世界57位のジャン・ジジェン(中国)が、同11位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)を破る金星を獲得した。

 ジャンの相手フルカチュは、15日に決勝が行なわれた四大大会に次ぐグレードを誇る「上海マスターズ」で優勝を飾っている勢いのある選手。

 その上海大会でフルカチュにフルセットで敗れているジャンは、リベンジを果たすべく立ち上がりからエンジン全開で立ち向かう。だが、序盤こそ3-1とリードするものの、そこから一気に5ゲームを奪い返され3-6で第1セットを失う。

 第2セットは「最初のサービスゲームをブレークされて苦しいスタートになったが、ポジションを変えるなど色々試すなか、(第6ゲームで)ブレークバックして3-3で並べた辺りから流れが変わったかもしれない」というジャン。5-4で迎えた第10ゲームでも再びブレークに成功して6-4でセットを奪い返す。

 互いにサービスをキープする展開となったファイナルセットはタイブレークへと突入。「彼(フルカチュ)には連戦の疲れがあったかもしれない」と分析するジャンは、土壇場で球筋が乱れ始めた相手のスキを見逃さず。丁寧な配球からフルカチュのミスを誘いリードを広げて7-4で勝利を手にした。試合後ジャンは「簡単な試合ではなかったが、勝ち切れて良かった」と安堵の表情を浮かべた。
 
 一方、ダブルスではラッキールーザーで出場の内田海智/内山靖崇が、F・セルンドロ/T・M・エチェベリのアルゼンチンコンビを6-0、6-1と寄せ付けず、準々決勝へ駒を進めた。また、昨日シングルスで1回戦突破を果たしている望月慎太郎は野口莉央とのペアでダブルスに臨んだが、マッチタイブレークの末にR・ヒジカタ/M・パーセルに惜敗している。

■18日の主な結果

【シングルス(32ドロー)1回戦】
ジャン・ジジェン(中国) 〇 36 64 76(4) ● H・フルカチュ(ポーランド)

【シングルス2回戦】
F・オジェ-アリアシム(カナダ)[8] 〇 64 61 ● S・オフナー(オーストリア)
T・ポール(アメリカ)[5] 〇 64 62 ● M・マクドナルド

【ダブルス(16ドロー)1回戦】
J・マリー/M・ビーナス(イギリス/ニュージーランド) 〇 62 67(8) 10-3 ● 渡邉聖太/柚木武(日本)[LL]
R・ヒジカタ/M・パーセル(オーストラリア)〇 57 76 (4) 10-5  ●望月慎太郎/野口莉央(日本)[LL]
内田海智/内山靖崇(日本)[LL] 〇 60 61 ● F・セルンドロ/T・M・エチェベリ(アルゼンチン)

※[ ]内の数字はシード順位、Q=予選勝ち上がり LL=ラッキールーザー

取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)

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