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ジャパンオープン、ダブルス準々決勝に日本ペア3組が挑むも勝利ならず。マクラクラン/西岡は昨年の全仏Vペアに惜敗<SMASH>

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2023.10.19

マクラクラン/西岡は粘りを見せたものの第3シードに敗退。日本ペアは3組とも準々決勝で姿を消した。写真:滝川敏之

 男子テニスのワールドツアー「木下グループ ジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2023」(10月16日~22日/東京・有明/ハードコート/ATP500)は19日に大会4日目を迎え、ダブルス準々決勝に日本人ペア3組が登場した。

 ワイルドカードを生かして初戦突破を果たした島袋将/綿貫陽介は、リンキー・ヒジカタ/マックス・パーセル(オーストラリア)と対戦。島袋のフラット系のボールはダブルスで特に有効で、島袋が低い弾道のストロークで押し、綿貫がネットで決めるパターンがうまく機能した。

 第1セットはタイブレークまで互角の競り合いとなったが、わずかに及ばず6-8でダウン。第2セットも先にブレークを許しながら追いつく粘りを見せたが、最後は相手のパワーに押し切られる形で4-6で力尽きた。

 ラッキールーザーでここまで残ってきた内田海智/内山靖崇は、ナサニエル・ラモンズ/ジャクソン・ウィズロー(アメリカ)に挑んだ。相手はそれぞれダブルスランク20位台の強者。ビッグサービスから機敏なネットでの動きを見せ、ブレークチャンスをつかめない。第1セットはワンブレーク差の3-6。第2セットは3-3までサービスキープが続いたが、そこで内山が痛恨のブレークを喫し、結局4-6で敗れた。

 コロシアムの第3試合に登場したのは、マクラクラン勉/西岡良仁のペア。相手は第3シードで去年の全仏オープン優勝ペア、マルセロ・アレバロ/ジャンジュリアン・ロジェール(エルサルバドル/オランダ)だ。

 西岡が後ろで多彩な配球によって揺さぶり、マクラクランが前で動いてボレーを決める。互いの良さを生かしたコンビネーションで強豪ペアに食い下がったが、相手はパワーも連携も優れていて隙がない。第1セットはマクラクラン、西岡が1つずつサービスダウンし、ブレークを1つ返したものの3-6。第2セットは日本ペアも食らいつき、タイブレークまで持ち込むが、相手を崩すには至らず3-7で逃げ切られた。
 
[19日のダブルス結果]
○M・アレバロ/J・ロジェール(エルサルバドル/オランダ)[3]63 76(3) マクラクラン勉/西岡良仁(日本)●
○J・マリー/M・ビーナス(イギリス/ニュージーランド)46 75 10-5 S・ジレ/J・ビリゲン(ベルギー)[4]●
○R・ヒジカタ/M・パーセル(オーストラリア)76(6) 64 島袋将/綿貫陽介(日本)[WC]●
○N・ラモンズ/J・ウィズロー(アメリカ)63 64 内田海智/内山靖崇(日本)[LL]●

※[ ]内の数字はシード順位、WC=主催者推薦出場、Q=予選勝ち上がり、LL=ラッキールーザー

取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)

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