今年1月の全豪オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート/四大大会)で左股関節を負傷し、現在も戦列を離れている男子テニス元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/現243位)。5月には度重なるケガを理由に来シーズン限りでの現役引退を示唆した一方、まだまだ現役でプレーし続ける意欲も示しており、実のところ8月末にはコート練習を再開したと報じられていた。
とはいえ6月の左股関節手術後も回復が遅れているナダルは現状復帰の目途が立っておらず、既報の通り各方面で噂が立っていた来年1月の全豪(1月14日~28日)での実戦復帰についても明言を避けている。
スペインの大手ニュースメディア『Marca』によれば、このほど新たにスポーツ活動における心身の健康を目的とした栄養補助食品のプロジェクトに携わることとなったナダルは、先日同国の首都マドリードの服飾美術館で回答したインタビューで改めて「復帰時期はまだ確定していない」と自身の近況を報告。その上でこう続けた。
「今は1カ月前よりもトレーニングはできているが、一日一日、少しずつ取り組んでいる感じだ。ツアーに戻るためにトレーニングの強度を高めるチャンスがあるかどうか見ていきたい。僕の最優先事項はオーストラリアで復帰することだが、それについてはまだ何も言えない。ただ前よりトレーニングできるようになったのは僕にとって前向きなことだ」
続けて「痛みは治まっているが、まだ少し違和感がある」と現在のケガの状態を簡潔に説明したナダルは「痛みが今よりももっと軽減されれば、復帰時期についても報告できるのだけどね。僕は正しい道を歩んでいるが、これまで経験したことのないケガだから、今は未知の領域にいる」と率直に苦悩を吐露。
「復帰できる日を楽しみにしている」としつつも、「(僕自身も)いつ実戦に戻れるかを知りたいが、今はそういう状況じゃない。クレーシーズンで復帰しようとしたが、そうはならなかった」と締めくくった。
"今は未知の領域にいる"…この言葉からもナダルがこれまで以上に苦しんでいるのがよくわかる。37歳という年齢を踏まえても回復に時間がかかるのは致し方ないだろう。ナダルが力強いカムバックを遂げるまで、焦らずその動向を見守っていきたいものだ。
文●中村光佑
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とはいえ6月の左股関節手術後も回復が遅れているナダルは現状復帰の目途が立っておらず、既報の通り各方面で噂が立っていた来年1月の全豪(1月14日~28日)での実戦復帰についても明言を避けている。
スペインの大手ニュースメディア『Marca』によれば、このほど新たにスポーツ活動における心身の健康を目的とした栄養補助食品のプロジェクトに携わることとなったナダルは、先日同国の首都マドリードの服飾美術館で回答したインタビューで改めて「復帰時期はまだ確定していない」と自身の近況を報告。その上でこう続けた。
「今は1カ月前よりもトレーニングはできているが、一日一日、少しずつ取り組んでいる感じだ。ツアーに戻るためにトレーニングの強度を高めるチャンスがあるかどうか見ていきたい。僕の最優先事項はオーストラリアで復帰することだが、それについてはまだ何も言えない。ただ前よりトレーニングできるようになったのは僕にとって前向きなことだ」
続けて「痛みは治まっているが、まだ少し違和感がある」と現在のケガの状態を簡潔に説明したナダルは「痛みが今よりももっと軽減されれば、復帰時期についても報告できるのだけどね。僕は正しい道を歩んでいるが、これまで経験したことのないケガだから、今は未知の領域にいる」と率直に苦悩を吐露。
「復帰できる日を楽しみにしている」としつつも、「(僕自身も)いつ実戦に戻れるかを知りたいが、今はそういう状況じゃない。クレーシーズンで復帰しようとしたが、そうはならなかった」と締めくくった。
"今は未知の領域にいる"…この言葉からもナダルがこれまで以上に苦しんでいるのがよくわかる。37歳という年齢を踏まえても回復に時間がかかるのは致し方ないだろう。ナダルが力強いカムバックを遂げるまで、焦らずその動向を見守っていきたいものだ。
文●中村光佑
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