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海外テニス

ナンバーワン選手が選出する指揮官たちは誰?"監督オレ"もあるATPカップ

誉田優

2019.12.18

監督は、各チームのシングルスNo.1プレーヤーによって選出される。オーストラリアはヒューイット(左)、ロシアはサフィン(右)がキャプテンを務める。(C)Getty Images

監督は、各チームのシングルスNo.1プレーヤーによって選出される。オーストラリアはヒューイット(左)、ロシアはサフィン(右)がキャプテンを務める。(C)Getty Images

 2020年1月に初開催される「ATPカップ」。この大会では、団体戦を戦う上で欠かせない、キャプテン(監督)の采配にも注目が集まっている。監督は各チームのシングルスNo.1プレーヤーによって選出され、選手が兼任することも可能だ。

 ATPの公式サイトでは各国のキャプテンを紹介している。母国開催のオーストラリアは、元世界1位のレイトン・ヒューイットを監督に迎えた。出場するのは、今季ツアー3勝を挙げた急成長中の若手選手であるアレックス・デミノーや、ニック・キリオスといった面々で、ドイツ、ギリシャ、カナダと予選ラウンドを戦う予定となっている。

「我々オーストラリアが戦うグループでは激闘が予想されるが、他国代表に勝てるようチャンスを作りたい。チームメイトは新しい大会で戦えることに本当に興奮している。新たな試合方式ということは、全ての選手にチャンスがあるということだ」とヒューイットは語った。

 ギリシャの監督はアポストロス・チチパス(世界6位のステファノス・チチパスの父親)。長男ステファノスのツアーコーチを務め、今季はATPアワードで年間最優秀コーチにノミネートされた。次男のペトロス・チチパスも出場予定となっており、兄弟でのダブルス出場にも期待が集まっている。

 全米と全豪を制し、現役引退から10年が経過している今も多くのテニスファンから愛されているロシアのマラット・サフィンは、急成長中の2人の選手、ダニール・メドベージェフとカレン・ハチャノフらと共に本大会を戦う。予選ラウンドではイタリア、アメリカ、そしてノルウェーと対戦予定だ。
 
 そして日本の監督には岩渕聡が選出。ジャパンオープンで日本人ペア初のツアーダブルス優勝、全日本選手権シングルス連覇といった経歴を持ち、ここ数年はデ杯の監督も務めている。予選ラウンドではデ杯王者のスペインとの対戦も予定されており、どのように戦いに挑むのか、期待がかかる。

 他にもドイツのボリス・ベッカー、イギリスのティム・ヘンマン、オーストリアのトーマス・ムスターと、かつての名選手が名を連ねている。新しく設立されたこの大会で、監督たちは次世代の才能と共に、どのように戦うのだろうか。熱い戦いから目が離せない。

 各出場国のキャプテンは以下のとおり。

●ブリスベン(グループA)
セルビア:ネスタード・ジモニッチ
フランス:ジル・シモン
南アフリカ:ジェフ・コーツィー
チリ:ポール・カプデビレ

●ブリスベン(グループF)
ドイツ:ボリス・ベッカー
ギリシャ:アポストロス・チチパス
カナダ:アドリアーノ・フオリビア
オーストラリア:レイトン・ヒューイット

●パース(グループB)
スペイン:フランシスコ・ロイグ
日本:岩渕聡
ジョージア:ダビド・クヴェルナーゼ
ウルグアイ:フェリペ・マチオ

●パース(グループD)
ロシア:マラット・サフィン
イタリア:ヴィンチェンツォ・サントパドレ
アメリカ:デイビッド・マクファーソン
ノルウェー:クリスチャン・ルード

●シドニー(グループC)
ベルギー:スティーブ・ダルシス
イギリス:ティム・ヘンマン
ブルガリア:グリゴール・ディミトロフ
モルドバ:ブラッドミア・アルボット

●シドニー(グループE)
オーストリア:トーマス・ムスター
クロアチア:ルカ・クタンジャック
アルゼンチン:ガストン・ガウディオ
ポーランド:マルチン・マトコフスキー

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda
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