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海外テニス

戦線離脱中の元全米女王ラドゥカヌが現状報告!「メンタル的には21年の全米前後よりもいい状態」<SMASH>

中村光佑

2023.11.05

2021年の全米優勝で脚光を浴びたものの、以降は苦しい状況が続いているラドゥカヌが上向きつつある現状を語った。(C)Getty Images

2021年の全米優勝で脚光を浴びたものの、以降は苦しい状況が続いているラドゥカヌが上向きつつある現状を語った。(C)Getty Images

 現在戦列を離れている女子テニス元世界ランキング10位のエマ・ラドゥカヌ(イギリス/現283位/20歳)が、11月3日に『Amazon Prime Video Sport』の公式X(旧ツイッター/@primevideosport)で公開されたインタビュー動画に登場。そのなかで「またコートでプレーするのに良い状況になってきている」と前向きに語った。

 予選から全てストレート勝ちを収めて四大大会初優勝を果たした2021年の全米オープン以降は、受難の日々が続いているラドゥカヌ。今季も体調不良やケガが相次ぎ、4月の「ポルシェ・テニス・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/クレーコート/WTA500)で初戦敗退を喫して以降は、両手首と足首のケガを理由にツアーではプレーをしていない。

 それでも今年8月初旬にはコート練習を再開。9月下旬に地元メディアの取材で「来シーズンにはツアーに復帰する」と発言していたラドゥカヌは、今回のインタビューで次のように現況を報告した。
 
「回復のプロセス自体は非常にゆっくりで、同じ回復作業に繰り返し取り組んでいる感じかな。時折長期的な最終目標を念頭に置いて頑張っていくのがとても難しいと感じることもあるけど、そういった目標を掲げておくことで、気分が乗らない日でも努力を続けることができている」

 手首と足首のケガにより「(復帰に向けた)トレーニングをするのが非常に難しかった。最初は座ってばかりの状態だった」というラドゥカヌだが、「メンタル的には(優勝した)21年の全米の前後よりもいい状態だと思う」と自信を見せる。それでも最後には「焦らず復帰を目指したい」とし、以下のように締めくくった。

「できるだけ早く復帰することを目指しているけど、それを急ぎたくはない。急いでしまうと、自分自身をさらに後退させるだけだとわかっている。長い間試合に出ていないときは、難しい状況になることもわかっている。ツアーに戻って動きを取り戻すには、いくつかのトーナメントに参加する必要があると思う。今は1度大会に出てしまえば、より頭もクリアになっていくのではないかと感じている」

 ようやく一筋の光が見えてきているラドゥカヌ。来シーズンには力強いカムバックを遂げてくれることを期待したい。

文●中村光佑

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