男子テニス元世界ランク2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現7位)が海外スポーツメディア『Sky Sports』のインタビューに登場。自身が今年4月の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ)のシングルス3回戦後に対戦相手のダニール・メドベージェフ(ロシア/現3位)の遅延行為を激しく批判したことに言及し、「別の方法で対処すべきだった」と後悔の念を口にした。
両者が激しい打ち合いを展開したこの試合のファイナルセット、ゲームカウント3-3で迎えた第7ゲームをキープしたメドベージェフは、90秒のチェンジエンドに入った瞬間に駆け足でトイレへ。90秒が経過したところでズベレフは先にポジションに付いていたが、この時メドベージェフはまだコートには戻っていなかった。
ルール上、トイレットブレークはセット終了時に1度だけ取ることが許されているが、メドベージェフはチェンジエンドでトイレ休憩を行なったため、本来であれば90秒間で素早く用を足してコートに戻らなければならなかった。
ところが主審はメドベージェフが制限時間を超えたことに対して何の警告も与えず、そのままプレー再開を宣告。タイブレークでの2本のマッチポイントを生かせなかったズベレフは3時間5分の激戦の末に6-3、5-7、6-7(7)の逆転で敗れ、ベスト8進出を逃した。
試合後の会見でズベレフは「彼は世界で最もずるいプレーヤーの一人だ。アスリートとしての彼には非常に失望している。僕はフェアプレーを非常に重要視している。でも彼はそうではない」とメドベージェフを痛烈に批判した。
だが、冷静になって振り返ってみた今では「ひどい言い方をしてしまった」と少々後悔の念に駆られているという。
今回のインタビューでズベレフは改めて「僕はメディカルタイムアウトを取ったり、不必要にトイレに行ったりすることはない。そういう行動が気に入らないからそのようなことはしない。あの時の僕はがっかりしていたし、怒っていた」と前置きしつつ、以下のように自身の非を認めた。
「もっと別のやり方があったと思う。結局は僕が彼(メドベージェフ)のところに行って、『おい、これ(遅延行為)は一体どういうことだ』と直接伝えるべきだった。そのシーンに関しての怒りや失望をメディアの取材で表現すべきではなかった」
ちなみにズベレフとメドベージェフは先週のシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/ハードコート)を含め、今季だけで6度にわたってツアーで顔を合わせたが、モンテカルロ以降の対戦では試合後にしっかりと健闘を称え合う様子が見られ、現状では特に両者の間に険悪な雰囲気はない。今後も2人が切磋琢磨しながら男子ツアーを盛り上げてくれることを願いたい。
文●中村光佑
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ところが主審はメドベージェフが制限時間を超えたことに対して何の警告も与えず、そのままプレー再開を宣告。タイブレークでの2本のマッチポイントを生かせなかったズベレフは3時間5分の激戦の末に6-3、5-7、6-7(7)の逆転で敗れ、ベスト8進出を逃した。
試合後の会見でズベレフは「彼は世界で最もずるいプレーヤーの一人だ。アスリートとしての彼には非常に失望している。僕はフェアプレーを非常に重要視している。でも彼はそうではない」とメドベージェフを痛烈に批判した。
だが、冷静になって振り返ってみた今では「ひどい言い方をしてしまった」と少々後悔の念に駆られているという。
今回のインタビューでズベレフは改めて「僕はメディカルタイムアウトを取ったり、不必要にトイレに行ったりすることはない。そういう行動が気に入らないからそのようなことはしない。あの時の僕はがっかりしていたし、怒っていた」と前置きしつつ、以下のように自身の非を認めた。
「もっと別のやり方があったと思う。結局は僕が彼(メドベージェフ)のところに行って、『おい、これ(遅延行為)は一体どういうことだ』と直接伝えるべきだった。そのシーンに関しての怒りや失望をメディアの取材で表現すべきではなかった」
ちなみにズベレフとメドベージェフは先週のシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/ハードコート)を含め、今季だけで6度にわたってツアーで顔を合わせたが、モンテカルロ以降の対戦では試合後にしっかりと健闘を称え合う様子が見られ、現状では特に両者の間に険悪な雰囲気はない。今後も2人が切磋琢磨しながら男子ツアーを盛り上げてくれることを願いたい。
文●中村光佑
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