海外テニス

全豪オープンのディレクターが負傷離脱中のナダルとキリオスの大会出場に期待のコメント<SMASH>

中村光佑

2023.11.24

長らく戦線を離れているナダル(左)とキリオス(右)の全豪OP出場について大会ディレクターが期待の言葉を口にした。(C)Getty Images

 今年1月の全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)で左股関節を負傷し、現在も戦列を離れている男子テニス元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン/37歳)。先日には各種海外メディアでツアー復帰の意向を固めたことが報じられたが、具体的な復帰時期についてはまだ明らかにしていない。

 そんな中、『ロイター通信』は現地11月23日に全豪のトーナメントディレクターを務めるクレイグ・タイリー氏が記者団の取材に応じた際のコメントを掲載し、「ラファがメルボルンでプレーすることを確信している」とした。同氏はナダルが待望のカムバックへ向けて地道にトレーニングに励んでいることを踏まえ、以下のように期待の言葉を口にした。

「ラファは(日々)トレーニングをしており、私はほぼ毎日、彼を注意深く観察している。なぜなら彼は我々にとっての注目選手だからだ。彼自身もプレーしたいと思っているし、明らかにプレーするつもりでいると思う。全ては彼がどれだけ回復できるかに懸かっているが、来週もしくは2週間以内に、それ(全豪の出場可否)について具体的な確認が得られることを願っている。ラファは数年前にやってのけたようなこと(22年の全豪優勝)を再び成し遂げるチャンスを逃したくないだろうから、ここに来ると確信している」
 
 一方、同じくケガでツアーを離脱している地元勢のニック・キリオス(元13位/28歳)については「彼が出場できるかどうかはまだわからない」とコメント。「彼は明らかに1月にプレーできるよう、最善を尽くしたいと考えている」としつつも、ひとまずは状況を静観するしかないとしてこう続けた。

「ニックは1月にここ(全豪)に来てくれるだろうし、彼がプレーできれば(なおさら)素晴らしいことだ。しかし我々は事態をありのままに受け止めなければならないし、彼は自分の健康に気を配らなければならない」

 全豪オープン開幕まで残り2カ月余り。長く苦しい時期を送ってきたナダルとキリオスがメルボルンの舞台で無事プレーできることを祈るばかりである。

文●中村光佑


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