専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

女子テニス年間1位確定のシフィオンテクがシーズンを回想「勝ちたいというより負けたくないという気持ちの方が強かった」<SMASH>

中村光佑

2023.11.26

一時は女王の座を明け渡したこともあったが最終的に2年連続で世界1位をマークしたシフィオンテクがシーズンを振り返った(写真は2023シーズン最終戦)。(C)Getty Images

一時は女王の座を明け渡したこともあったが最終的に2年連続で世界1位をマークしたシフィオンテクがシーズンを振り返った(写真は2023シーズン最終戦)。(C)Getty Images

 女子テニス世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が母国の日刊紙『RZ』のインタビューに登場。そのなかで激動の今シーズンを振り返った。

 昨シーズンに2000年以降で女子テニス史上最多となる公式戦37連勝を挙げた22歳のシフィオンテクは、今季も全仏オープンで2連覇を含めツアー6勝と大活躍。ディフェンディングチャンピオンとして参戦した9月の全米オープンで4回戦敗退を喫したことで75週ぶりに世界1位から陥落するも、今月初旬に出場したシーズン最終戦「WTAファイナルズ」(メキシコ・カンクン/ハードコート)では見事大会初優勝を飾り、大逆転で2年連続の年間1位を手にした。

 だが昨季獲得した大量のランキングポイントをディフェンドしなければならなかった今シーズンは「世界1位陥落やケガも相まって、キャリアの中で最も困難な1年だった」という。

 やはりトップランカーとして常に高いレベルが要求されるプレッシャーはとてつもなく大きかったようで、「(昨年の)あのような成功を収めてから、誰もが私がどのようなプレーをするのかということに注目していたから、(個人的には)出場大会で優勝する以外にどんな結果を残しても不十分だと感じていた。勝ちたいというより負けたくないという気持ちの方が強かった」と語る。
 
 そのうえで「家に帰って休む暇もなかった」とも明かすシフィオンテクだが、精神的に苦しい日々を送る中でもモチベーションが低下することはなかったそうだ。

「試合が少し単調になる瞬間もあるし、“次のトーナメントは自分には特別なものではない”と感じる瞬間もある。でもコートに立てば、その考えは消えてしまう。私は常に勝ちたいと思っている。少なくともそういう考えは持っているべきで、私たち選手は自分たちにできることを示したいという感情がどの感情よりも強い」と、どんな時もトップアスリートとして常に成功を追い求めることを忘れないようにしていると強調した。

「ファンから信頼され、認めてもらえるような選手になりたい」というシフィオンテク。その願望はすでに実現しているようにも思えるが、トップを走り続ける彼女からすればまだまだ満足いくものではないのだろう。今後のさらなる飛躍を期待したい。

文●中村光佑

【PHOTO】2023全米オープンを戦ったシフィオンテクら女子トップ選手の厳選ショットを一挙公開!

【PHOTO】2023全仏オープン優勝のシフィオンテクほか、赤土のコートで奮闘した女子トップ選手の厳選写真!

【PHOTO】なかなか見られないシフィオンテクら、トッププロの練習やテニスセミナーの様子
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号