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男子テニスの綿貫陽介が第1シードを守り切り『慶應チャレンジャー』初制覇!「プレッシャーは本当に大きかった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.11.27

「とにかく今回は結果にこだわりたい」と口にしていた昨年大会準優勝の綿貫陽介が念願のタイトルを手にした。写真:スマッシュ編集部

 男子テニスツアーの下部大会「横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2023 supported by 三田興産」(11月20日~26日/神奈川・横浜/ハードコート/チャレンジャー75)は26日、男子シングルス決勝を実施。第1シードの綿貫陽介(世界ランキング98位)が7-5(5)、6-4の接戦の末に清水悠太(同246位)を破り初優勝した。

「相手(清水)はサービスの打ち分けがうまい選手なので、リターンゲームではプレッシャーをかけていこうと思った」という綿貫は、第1セットの第2ゲームで早くもブレークに成功する。ただ一時は5-2までスコアを引き離したものの、そこから清水の反撃をくらい3ゲームを失う。さらに大事な場面でダブルフォールトを犯すなど得意のサービスがやや乱調気味。「結構しんどかった」第1セットは結局タイブレークへともつれ込み、これを綿貫が7-5で競り勝つ。

 一進一退の展開は第2セットに入っても変わらず。ただ時間の経過とともに相手の動きがややスローダウン。すると「寒くて身体が固まって足もおかしくなった」という清水を攻略すべく、綿貫はここが潮目とばかりにギアを上げる。

「身体的には自分もいっぱいだったけど、とにかく気持ちで自分を鼓舞していくしかなかった」と語る綿貫は、第5ゲーム終了後に右肩痛によるメディカルタイムアウトを挟みながらも、プレースピードを落とさず。第8ゲームから3ゲームを連取するラストスパートをかけ6-4と押し切った。
 
 大会初戦から「今回は試合内容云々より結果にこだわりたい」と口にしていた綿貫。「プレッシャーは本当に大きかった。(年間ランキングを)100位以内で終えるか終えないか。それによりグランドスラム(四大大会)の予選に出るのか本戦に出るのかが、この大会によって変わってくるのですごく大きい」と綿貫。

 昨年は本大会で成し遂げた準優勝を皮切りに他のチャレンジャー大会でも結果を出し、飛躍のシーズンにつなげた。「2024年も立ち止まらず、進化し続けないといけない」と考える25歳は、今年の慶應チャレンジャーで最高の結果を残した。

 綿貫の次なる戦いは、国内で開催されるチャレンジャー大会の最終戦「四日市チャレンジャー」(11月27日~12月3日/三重県四日市市/ハードコート/チャレンジャー100)である。第1シードでの参戦が決まっている綿貫は、初戦で清水と再び対戦することが決まっている。

取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)

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