海外テニス

ナダルがブリスベン国際で1年ぶりにツアー復帰!「準備はできていると感じている」と故障克服を宣言<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.12.02

復帰に向けハードワークをこなしてきたというナダル。「体調もかなり良くなってきている」と、ついに1年ぶりのツアー出場を決めた。(C)Getty Images

 故障により戦列を離れている男子テニス元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/現663位)が、いよいよ実戦のコートに戻ってくる。12月1日にナダルは自身のSNSを更新し、2024年シーズン開幕戦の「ブリスベン国際」(23年12月31日~24年1月7日/オーストラリア・ブリスベン/ハードコート/ATP250)で復帰することを発表。ビデオメッセージで以下のように呼び掛けた。

「こんにちは、皆さん。1年間、試合から遠ざかっていましたが、カムバックする時が来ました。1月の第1週にブリスベンで行なわれる大会です。そこで会いましょう」

 四大大会22勝など輝かしい功績を収めてきた37歳のナダルは、今年1月の全豪オープンで左股関節を負傷して以降、ツアーを離脱。2度の手術を受けて復帰を模索してきたが、休養期間は予想以上に延びていた。5月には来季限りでの引退も示唆していたが、夏頃からコートでの練習を再開し、徐々に強度を上げている様子をSNSで公開。先月には「今はまたプレーできると思っている」と言うところまで戻してきていた。

 ナダルの復帰宣言を受ける形で、12月2日にはブリスベン国際の公式サイトでもナダルの出場を特集記事で報告。その中でナダルのコメントをこのように紹介している。
 
「ここ2、3週間はハードワークしているし、体調もかなり良くなってきているから、来シーズンの1週目にブリスベンに戻ってくることを発表する準備はできていると感じているよ」

 同大会のトーナメント・ディレクター、キャム・ピアソン氏は「ラファがテニスを再開するためにどれだけ努力してきたか、私たちは知っています。ですから、ここで彼が12カ月ぶりにコートに立つ姿を見られることは、とても特別なことでしょう」と歓迎の言葉を贈った。その気持ちは長きにわたって復帰を心待ちにしていたファンも同じことだろう。

 ナダルがブリスベン国際に出場するのは17年に続いて2度目。その時は準々決勝でミロシュ・ラオニッチ(カナダ/当時3位)にフルセットで敗れている。

 なおATP(男子プロテニス協会)によれば、24年大会にはホルガー・ルネ(デンマーク/8位)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/14位)、ベン・シェルトン(アメリカ/17位)、アンディ・マリー(イギリス/42位)らが出場を予定。ナダルとホープとの初対戦が見られるか? 往年のライバルとの再戦は? どんなカードが実現するか楽しみだ。

構成●スマッシュ編集部

【動画】ナダルが自身のSNSに投稿したツアー復帰のメッセージ

【PHOTO】優勝のナダルはじめ、全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選PHOTO!

【連続写真】ヒジ主導でテイクバックしてパワーを生み出す、ナダルのフォアハンド
 
NEXT
PAGE
【動画】ナダルが自身のSNSに投稿したツアー復帰のメッセージ