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大坂なおみとケルバー、出産を経た2人の元女王の希望に満ちた「テニス人生・第2章」が幕を開ける<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.12.09

「全豪オープン」はもちろん「パリ五輪」も視野に入れる元世界1位のママさんプレーヤー、大坂なおみとアンジェリーク・ケルバー。(C)Getty Images

 2024年1月、出産を経てママとなった2人の元女王が再びコートに戻ってくる。

 大坂なおみとアンジェリーク・ケルバー(ドイツ)。二人は来年1月14日に開幕するテニス四大大会のひとつ「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)参戦を視野に、その前哨戦からの戦線復帰を考えている。

 昨年9月に開催された「東レ パン パシフィック オープンテニス」を最後にツアーから離脱し、今年7月に第一子となるシャイちゃんを出産した大坂。一時はメンタルヘルスの問題などもありテニスに対する情熱を失いかけていたが、現在は愛娘シャイちゃんの存在が大きなエネルギーとなり「コートに戻って戦うのがとても楽しみ」と思えるようになった。

「今の私は心身ともにしっかりとバランスが取れている」と語る大坂が復帰戦に予定しているのは「ブリスベン国際」(12月31日~1月7日/オーストラリア・ブリスベン/WTA500)。約1年3カ月ぶりとなるツアー参戦を皮切りに、2度の優勝を経験している全豪オープンへと臨む大坂。日本メディア『NHK』の取材で「全仏オープンやウインブルドンにもっと出たいし、パリオリンピックでもプレーした」と意気込みを語っている。
 
一方、12月29日に開幕する男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(オーストラリア・シドニー他)での戦線復帰を予定するのがケルバーだ。2022年のウインブルドンを最後にツアーから離れ、今年2月に娘リアナちゃんを出産。現在は1年半ぶりの戦線復帰を視野にトレーニングに励んでいる。

 そんなケルバーが強いこだわりを抱いているのが2016年に優勝経験のある全豪オープンと、2024年に開催されるパリオリンピックの2つである。とりわけ35歳のケルバーにとって、キャリア最後の挑戦となりそうなオリンピックへの思いは強い。

 2016年リオ・オリンピックで銀メダルを獲得しているケルバーは、パリ大会での金メダル獲得についてドイツ紙『Bild』に「もちろん狙っている。だからオーストラリア(ユナイテッドカップ)でズベレフに会ったら、そのことを話す。パリは私のテニス人生にとってハイライトになるし、ドイツ代表でプレーすることは常に名誉なことだから」と意気込む。

 それぞれの熱い思いを胸に再びコートに戻ってくる2人。出産を経た2人の元女王の「テニス人生・第2章」が、いよいよ始まる。

構成●スマッシュ編集部


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