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今季躍進の世界4位シナーがファンから最も愛される選手に!テニス界注目の“ファンズ・フェイバリット賞”を受賞<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.12.14

デ杯では母国を優勝に導くなと活躍を見せたシナー。ATPファン投票で初の1位を獲得した。(C)Getty Images

 男子テニスのツアーを統括するATP(男子プロテニス協会)は、2023年の表彰選手である「ATPアワード」を発表。ファンズ・フェイバリット賞(最も好きな選手賞)には、目覚ましい活躍を見せたヤニック・シナー(イタリア/世界ランク4位)が選出された。

 ファンの人気投票で決まるファンズ・フェイバリット賞。2000年にスタートしたこの賞は、初年度はグスタボ・クエルテン(ブラジル)、01年と02年にはマラト・サフィン(ロシア)が受賞。以降は、昨年に現役を引退したロジャー・フェデラー(スイス)が19年連続で選出。昨年は元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン/668位)が受賞という、テニス界注目のアワードだ。

 シナーは21歳以下のシーズン最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」を制覇した19年に最優秀新人賞を受賞しているが、ファンズ・フェイバリット賞は初めて。さらにシナーは今回のアワードで、最も上達した選手賞とステファン・エドバーグ・スポーツマンシップ賞の候補にも挙がっており、この2つの賞も受賞する可能性が十分に残されている。
 
 今季はウインブルドンで自身初となる四大大会(グランドスラム)ベスト4入りを果たした22歳のシナー。8月の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000)では念願のマスターズ初優勝を飾り、10月にはキャリアハイの4位をマーク。

 ツアー終盤戦になっても躍動感あるプレーを披露し、年間成績上位8名によるシーズン最終戦「ATPファイナルズ」では決勝に進出。国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ」ではエースとして母国の47年ぶりの優勝に大きく貢献した。ツアーでの活躍度が上がり、ひたむきにプレーをする姿に心を打たれたファンも多かったのだろう。

 また、彼のコーチを務めるダレン・ケーヒル氏(オーストラリア)とシモーネ・バグノッツィ氏(イタリア)が年間最優秀コーチ賞に選出。キャリア最高のシーズンを支えたことが評価され、チームでの歓喜溢れる受賞となった。

構成●スマッシュ編集部

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