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【1日3分間のメンタル強化法 第1回】笑顔の練習をして前向きな自分になる <SMASH>

スマッシュ編集部

2023.12.21

ミスをしても、「ラッキー」と考えるようにすることが大切だ。※写真はイメージ(C)Getty Images

 メンタルを強くしたいけれど、大変そうで敬遠している人はいないでしょうか。そこで、伊達公子や浅越しのぶを指導した経験を持つメンタルアドバイザーの椙棟紀男氏が、メンタルの強化方法を伝授。一般プレーヤーもすぐに取り組めるように、短い時間でのトレーニング方法を紹介していきます。

 誰もが「メンタルは強くありたい」と思っています。しかし、一朝一夕で強くなるものではありません。そこで諦めないでください。1日の少しの時間をメンタル強化のために使い、心(脳)の正しい使い方を学習しましょう。

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 第1回は"楽しむ"がキーワードです。人間は良いことが起こると笑顔になります。逆にイヤなこと、苦手なことが発生すると表情は苦虫(にがむし)顔になります。誰でもそうですが、負のオーラが出始めると何をやってもうまくいきません。対人関係もテニスのプレーも勉強も然りです。「笑顔と苦虫」どちらを選択するかは、自分で決めることができます。
 
 まず、つらいと思うことやイヤなことが起こったら、間髪入れずに「ラッキー」とコールして、同時に笑顔になってほしいのです。イヤなことの思考を一旦停止させ、なぜ「ラッキーなのか?」を考えましょう。

 例えば、テニスでのプレーだと、「ミスしてラッキー、またコーチに教えてもらって成長できる」「ラッキー、手打ちはダメ、下半身で打てばいい」など。「やらされ感」から、誰にでも備わっている"気付きの感性"で自発的に練習できるようにすればいいのです。

 この考えは自分磨きの1つのキッカケでもあります。「ラッキー」とコールする時に、笑顔になると言っても、つらい時に簡単に笑顔にはなれません。毎日笑顔を作る練習をしておきましょう。

 今月のメンタルトレーニングは、言葉と表情、すなわち「ラッキーコールと笑顔」が鍵になります。積極的な自分をうまく引っぱり出して、一歩前へ進んでください。

◆解説=椙棟紀男
㈱トレビック代表取締役。アスリートをサポートする、メンタルアドバイザー。様々なスポーツ選手を見ており、テニスでは伊達公子や浅越しのぶを指導した経験を持つ。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2019年12月号から抜粋・再編集

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