現在開催中のテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)で2年連続3度目のベスト8入りを果たしたアンドレイ・ルブレフ(ロシア/世界ランク5位)のあるパフォーマンスが話題となっている。
それはルブレフが地元期待のアレックス・デミノー(オーストラリア/10位)とのフルセットマッチを制した現地1月21日の男子シングルス4回戦でのこと。セットカウント1-2とリードされて迎えた第4セット。疲労の色が見え始めていた中で自分のプレーに集中し続けたルブレフは、第6ゲームで2度目のブレークに成功してリードを奪う。
その直後だった。極限状態にあったからなのか、ルブレフは突如舌を突き出し、首を大きく左右に振って完全に狂ってしまったかのような仕草を見せたのだ。それでもこの“舌出しパフォーマンス”によってストレスを解放できたのか、以降は持ち味のアグレッシブなテニスを軸に主導権を掌握。2セットオールに持ち込んでからも勢いを落とさず、ファイナルセットは相手に1ゲームも与えない完璧なプレーで4時間超えの死闘を制した。
ルブレフが試合後のインタビューに答えていると、そこに今大会でコメンテーターを務めている元世界13位のニック・キリオス(オーストラリア/ケガで離脱中)が、解説スタジオとの中継映像に登場。初めに死力を尽くして戦い抜いたルブレフへ向けて次のようにジョークを交えながら祝福の言葉を送った。
「よくやったね。信じられないほど素晴らしいプレーだったよ。グランドスラム(四大大会)のチャンピオンが誕生してほしいという全オーストラリア国民の希望を打ち砕いてくれてありがとう(笑)」
するとキリオスはルブレフへ「今ここで俺のためにあの舌出しセレブレーション(喜びの表現の意)を再現してよ」と意地悪なおねだり。疲れ切った様子のルブレフは、笑顔を見せながらリクエストを拒否したが、件の“狂いのパフォーマンス”をなぜ見せたのかについては、とある映画の意味不明なシーンから来ていると説明した。
「『“Scary Movie”(最終絶叫計画:2000年公開)』っていう映画を覚えているかな? その中で出演俳優がゴーストフェイスの妖怪と「Wazzup?(What’s up?の俗語表現:調子はどうだい? の意)」って叫びながら電話でやり取りをするシーンがあるんだけど、なぜかそれが急に頭の中に浮かんできたんだ。彼らがやっていたのと同じことをやったよ」
ちなみに多くのファンの笑いを誘ったルブレフの舌出しパフォーマンスは、瞬く間にSNS上で拡散。全豪の公式X(@AustralianOpen)もルブレフの4回戦勝利後にその画像を投稿するなど、すでに至る所で“面白画像”として使い回されている様子だ。ただそれはルブレフの人気の高さがあってこそのものだろう。
文●中村光佑
【動画】第4セットでルブレフが披露した話題の“舌出しパフォーマンス”
【PHOTO】シーズン開幕!ルブレフはじめ「全豪オープン2024」で躍動する男子選手たちの厳選ショット!
【連続写真】ルブレフの必殺ショット、思い切り打ち抜く回り込みフォアハンド
それはルブレフが地元期待のアレックス・デミノー(オーストラリア/10位)とのフルセットマッチを制した現地1月21日の男子シングルス4回戦でのこと。セットカウント1-2とリードされて迎えた第4セット。疲労の色が見え始めていた中で自分のプレーに集中し続けたルブレフは、第6ゲームで2度目のブレークに成功してリードを奪う。
その直後だった。極限状態にあったからなのか、ルブレフは突如舌を突き出し、首を大きく左右に振って完全に狂ってしまったかのような仕草を見せたのだ。それでもこの“舌出しパフォーマンス”によってストレスを解放できたのか、以降は持ち味のアグレッシブなテニスを軸に主導権を掌握。2セットオールに持ち込んでからも勢いを落とさず、ファイナルセットは相手に1ゲームも与えない完璧なプレーで4時間超えの死闘を制した。
ルブレフが試合後のインタビューに答えていると、そこに今大会でコメンテーターを務めている元世界13位のニック・キリオス(オーストラリア/ケガで離脱中)が、解説スタジオとの中継映像に登場。初めに死力を尽くして戦い抜いたルブレフへ向けて次のようにジョークを交えながら祝福の言葉を送った。
「よくやったね。信じられないほど素晴らしいプレーだったよ。グランドスラム(四大大会)のチャンピオンが誕生してほしいという全オーストラリア国民の希望を打ち砕いてくれてありがとう(笑)」
するとキリオスはルブレフへ「今ここで俺のためにあの舌出しセレブレーション(喜びの表現の意)を再現してよ」と意地悪なおねだり。疲れ切った様子のルブレフは、笑顔を見せながらリクエストを拒否したが、件の“狂いのパフォーマンス”をなぜ見せたのかについては、とある映画の意味不明なシーンから来ていると説明した。
「『“Scary Movie”(最終絶叫計画:2000年公開)』っていう映画を覚えているかな? その中で出演俳優がゴーストフェイスの妖怪と「Wazzup?(What’s up?の俗語表現:調子はどうだい? の意)」って叫びながら電話でやり取りをするシーンがあるんだけど、なぜかそれが急に頭の中に浮かんできたんだ。彼らがやっていたのと同じことをやったよ」
ちなみに多くのファンの笑いを誘ったルブレフの舌出しパフォーマンスは、瞬く間にSNS上で拡散。全豪の公式X(@AustralianOpen)もルブレフの4回戦勝利後にその画像を投稿するなど、すでに至る所で“面白画像”として使い回されている様子だ。ただそれはルブレフの人気の高さがあってこそのものだろう。
文●中村光佑
【動画】第4セットでルブレフが披露した話題の“舌出しパフォーマンス”
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