男子テニスの国別対抗戦「2024デビスカップ ワールドグループ（以下WG）１部プレーオフ」の日本対レバノン戦が、２月２日（金）、３日（土）にエジプトのカイロで行なわれる。日本代表は、昨年９月に行なわれたWG１部の「イスラエル戦」（イスラエル・テルアビブ）で逆転負け。プレーオフに回り、WG１部残留がかかった試合を戦う。

　１月23日、昨年から日本代表の指揮を執る添田豪監督が、オンラインで日本代表のメンバー５名を発表した。

〈日本代表メンバー〉
・西岡良仁（単61位、複248位）
・綿貫陽介（単102位、複574位）
・望月慎太郎（単136位、複434位）
・坂本怜（単949位、複1772位）
・上杉海斗（単1147位、複151位）
※ランキングは１月15日付けATPランキング

　ベストなメンバーを揃えることを理念としている添田監督は、選考理由についてこう説明した。

「自分のランキングを優先したい選手もいますし、今の（アフリカの）情勢としてエジプトに行くというのを少し躊躇された選手もいる中で、西岡選手を筆頭に若手の選手も混ぜながら強いメンバーを選べたと思う」

　チームで中心となるのは、日本テニス界を牽引している西岡だ。添田監督は、「西岡選手は年長者で経験もあるので、非常に期待している」と語る。　

　続けて、「綿貫選手と望月選手は去年すごく成長した選手なので、シングルス、ダブルス両方準備してほしい。チーム一丸となって、全員が試合に出る準備をして臨みたい」とチームの戦い方を明かした。
  　また、今回大抜擢の17歳坂本選手については、「去年末のチャレンジャー（大会）時に、その大会の中で成長を感じられたので、デ杯に来てくれるのであれば、また成長できると思う」と期待を寄せる。

　昨年はアウェーのイスラエル戦で悔しい思いを味わった“添田ジャパン”。今回はレバノンの情勢により中立国のエジプトでの戦いとなる。添田監督は、約２週間後に控えるレバノン戦に向け、意気込みを次のように語った。

「ランキング通りにはいかない戦いになることを想定しているし、特に今回はアウトドアのクレーコートなので、どういったサーフェスの質になるのかわからない。そういったことも含めて色々できる限りの対策をしていきたい」

　また、アウェーの厳しい経験を踏まえながら、「選手たちには、声をかけるタイミングだったり、試合前の段階で、準備をさせて試合に臨ませてあげたいと思う」と力を込めた。

構成●スマッシュ編集部

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