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若きテニス女王シフィオンテクが今季初のクレーコートで好発進!「準備はできたと感じている」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.04.19

得意のクレーコートシーズンに突入したシフィオンテクが相性のいいシュツットガルト大会で好スタートを切った。(C)Getty Images

 今週発表(4月15日付)のランキングで首位をキープし、世界1位通算在位99週を記録したイガ・シフィオンテク(ポーランド/22歳)が、得意とするクレーシーズンの戦いに入った。出場しているのは「ポルシェ・テニス・グランプリ」(4月15日~21日/ドイツ・シュツットガルト/室内クレー)。18日、自身の初戦となる2回戦でエリーズ・メルテンス(世界30位/ベルギー)に6-3、6-4で勝利し、次の準々決勝ではエマ・ラドゥカヌ(同303位/イギリス)と対戦する。

 この初戦に先立って臨んだ記者会見では、ハードシーズンからクレーシーズンへの移行や1位通算在位記録について、興味深いコメントを残している。

 初めて制したグランドスラムが2020年の「全仏オープン」であったように、シフィオンテクとレッドクレーの相性は抜群だ。そして全仏を連覇した22年と23年、クレーシーズンの最初の大会に選んだのが、この「ポルシェ・テニス・グランプリ」だった。

「最初の試合から快適にプレーできるとは思っていないわ。どんなサーフェスであれ、自信をつかむには何試合か必要だから」

 シフィオンテクは移行の難しさを語ったが、この大会ならではの利点もあるという。

「シュツットガルトはクレーシーズンのスタートとしては理想的な場所なの。ここのサーフェスは、ハードコートと普通のクレーコートの中間ぐらいの速さなので、移行を後押ししてくれる。クレーコートでの練習は今日が初めてだったけれど、去年ここでプレーしたいい思い出があるから、準備はできたと感じているわ」
 
 会場となるポルシェ・アリーナのコート特性を明かしたシフィオンテク。地元のクレーコートで練習を積んでから臨んだ2023年だけでなく、直前にハードコートでの「ビリー・ジーン・キングカップ」に出場していた2022年も、ここで優勝を果たしている。それだけに移行がスムーズにできる大会という話には説得力がある。

 また、世界1位通算在位記録を99週に伸ばし、リンゼイ・ダベンポート(アメリカ)の98週を抜いて歴代9位となったことについても触れた。

「総合的に見て、1位通算在位記録で歴代トップ10に入るなんて、数年前には考えられなかった。キャリアの中でさまざまな試練に対処してきたことを誇りに思っているわ。この記録でトップ10に入ったことは、とても素晴らしいこと」

 シフィオンテクは、史上最年少でサンシャイン・ダブル(BNPパリバ・オープンとマイアミ・オープンの連続優勝)を達成した2022年の春、アシュリー・バーティ(オーストラリア)の引退を受けて、初めて世界1位になった。それ以降は、2023年秋の8週間をアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)に明け渡したのみで、トップの座をキープ。ダベンポートを抜いた今、次のターゲットとなる歴代8位ジュスティーヌ・エナン(ベルギー)の117週、そして7位バーティの121週もそう遠くない。

構成●スマッシュ編集部

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