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【伊達公子】シューズやソックスなどのギアのこだわり。爪は試合前日なったら切らない!?<SMASH>

伊達公子

2024.04.19

「ラケットの振動止めは、感覚が鈍るので付けませんでした」と言う伊達公子さん。写真:THE DIGEST写真部

「ラケットの振動止めは、感覚が鈍るので付けませんでした」と言う伊達公子さん。写真:THE DIGEST写真部

 前回までテニスラケットとストリングについて私の経験を紹介してきましたが、今回はその他のグッズのこだわりについて。実はラケットよりも敏感になっていたのはシューズです。足からの疲労もありますし、シューズによってはマメができることもあるので、かなりこだわっていました。

 大切にしていたことは、シューズを履いていないような、どこにも当たる部分がないことです。必要な所にはしっかりとホールド感を感じつつも包まれているような感じですね。テニスでよく行なう切り返し動作をした時に、どこかが当たっていると感じるとアウトです。重すぎるとスピードが落ちますし、ソールが薄すぎると疲れてしまうので、その部分も考慮したフィット感を求めていました。

 テニスシューズを履く時は、必ずヒモは下から締め直します。上の部分のちょうちょ結びだけして終わりということはしません。履き方だけでもシューズの性能を最大限に生かせるようになるので、今のシューズでも行なってみてください。

 靴下も好みの厚さがあります。これは譲れない部分です。そして絶対に新しい物は試合では履きません。新しいと滑ってしまうので、皮がむけることになってしまいます。洗濯&練習で使用を2、3回繰り返した靴下を試合で使っていました。違和感のないフィット感は本当に重要です。
 
 ラケットの振動止めは、感覚が鈍るので付けませんでした。振動を止められると感覚がわからなくなってしまうため、調節のしようがなくなってしまいます。だから振動止めはなし。嫌な振動が手にくるほどスイートエリアを外しませんから、振動止めがなくても問題ありません! それよりも感覚が優先です。

 感覚を変えたくないので、試合の前日になったら爪は切りません。爪が変わるとグリップを握る感覚、力の入り具合が変わってくるんです。足の爪も足の指の先の力の入り具合や感覚が鈍るので同様です。爪を切るのは2日前までと決めていました。

 ファーストキャリアの時はバンダナをしていました。バンダナとリストバンドは、試合に入るためのスイッチでもありました。オンにするためのギアという感じです。ラケットやストリング以外でも、プレーに影響のあるギアはあるので、自分に合うグッズを探してみるのもいいかもしれません。

文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

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