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スコア操作で賭博に関与した審判員が永久追放処分。テニス腐敗防止規則に21件の違反行為が発覚<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.04.21

近年のデジタル化に伴って急速な広がりを見せる賭博行為に対し、根本的な対策が求められている。(C)Getty images

 テニス界に蔓延する賭博への関与や不正を監視する目的の機関、国際テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)は、現地19日に公式ホームページにて、ブルガリア人審判員のパベル・アタナソフ氏を永久追放したと発表した。

 ブルガリア国内で下部ツアーの審判員を務めるアタナソフ氏は、ITIAの定めるテニス腐敗防止規則(TACP)への21件の違反行為が認められたという。

 違反行為の内容は、2019年から2023年にかけて試合のスコアを操作して賭博を助長、汚職行為の共謀、また自身もテニス賭博を行なっていたことなどで、その数は21件にも上る。
 
 アタナソフ氏は当初、「毎日100ドル(1万5千円)ほどの報酬しか得られていなかった」と述べITIAの裁定に控訴していたが、後にそれを取り下げ、違反の内容を全面的に認めた。

 これにより同氏には1万ドル(約150万円)の罰金が科され、ITIAのメンバー(ATP、ITF、WTA、テニス・オーストラリア、テニス・フランセーズ・デ・テニス、ウィンブルドン、USTA)、または各国の協会が公認または認可したテニスイベントでの審判や出席が永久に禁止される。

構成●スマッシュ編集部

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