専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

国別対抗戦、ATPカッププレビュー。日本チームの勝機は? 他グループで注目は?【鈴木貴男コラム】

鈴木貴男

2020.01.01

24カ国が集まり、頂点を目指すテニスの国別対抗戦、ATPカップ。日本はナダル擁するスペインと同組。エース西岡の戦いに注目だ。(C)Getty Images

24カ国が集まり、頂点を目指すテニスの国別対抗戦、ATPカップ。日本はナダル擁するスペインと同組。エース西岡の戦いに注目だ。(C)Getty Images

 1月3日から始まるATPカップ。24カ国が、オーストラリアのパース、シドニー、ブリスベンの3都市に分かれて総当たりの予選を戦い、上位のチームがシドニーに集合して決勝トーナメントを行ないます。

 今年から新設された大会で、2つのシングルスと、1つのダブルスと、形式としては昨年のデ杯ファイナルズとよく似ているのですが、大きな違いとしては、選手がATPポイントをもらえるところです。ポイントを得て、少しでもランキングを上げられれば、より高いレベルの大会に出場するチャンスが生まれるし、これまで予選だった大会も本戦から出られるようになるチャンスです。

 これまで開催していたホップマンカップ、そしてツアーをなくして、この大会を開催するので、ATPと、テニスオーストラリアのこの大会に対する思いが感じられます。そして選手自身もシーズン最初の大会として自分の調子を見つつ、全豪へ向けての準備を整えられるし、負けたら終わりというトーナメントとは違い、総当たり戦なので色々な選手と戦えるのも一つの良さでしょう。

 また、お正月の時期に始まるので、普段あまりテニスを見られない方が観戦できるタイミングです。国別対抗戦なので「日本を背負って戦う…」といったシチュエーションは、気持ち的にも高まるものがあるはずです。
 
 日本チームは、錦織圭、内山靖崇の欠場が発表され、西岡良仁がエースとして戦うことになります。錦織ファンにとっては残念なことでしょうが、デ杯でもそうだったように、西岡は最善を尽くしてくれる選手ですし、勝てるだけの力を持っています。ラウンドロビンの最終戦でスペインのナダルと対戦する予定なので、健闘に期待です。

 そして日本が入るグループBは、国別ランキング2位のスペインがいるものの、13位のジョージア、22位のウルグアイと、組み合わせとしては悪くはないと思います。ジョージアは、ニコロズ・バシラシビリ、ウルグアイはパブロ・クエバスというように、ナンバー1選手の力はあっても、ナンバー2、ダブルスへ……となったら正直わかりません。それはもちろんお互い様なので、ナンバー2の添田豪、そしてダブルスのマクラクラン勉、松井俊英の戦いにも注目しましょう。
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号