男子テニスのITF(国際テニス連盟)ワールドツアー「BLUE SIX OPEN 1st week」(M15/賞金総額15,000ドル/室内ハードコート)が、7月2日から東京・有明テニスの森公園で開催。7日にシングルス決勝を行ない、幕を閉じた。
ITFツアーは国際テニス大会のカテゴリーの中で、ATPツアーやATPチャレンジャーの下部ツアーに当たり、特に賞金総額15,000ドル大会は最も低いグレードとあって、これから世界を目指す新鋭たちの登竜門となっている。またケガなどでランキングを落とした選手が再起を懸ける舞台でもある。
このBLUE SIX OPENは、現役プロ選手の内山靖崇らが後進のために今年から新設した大会で、2週にわたって行なわれる。その1週目で最も活躍した日本選手は、25歳の今村昌倫(世界ランク686位)だった。
今村は慶應義塾大学出身で、在学中にインカレ優勝、全日本選手権準優勝などの実績を残し、2021年に卒業と同時にプロ転向。しかし昨年2月に股関節を手術するなどケガに苦しみ、昨年末に戦線復帰してから再浮上を期して下部ツアーに挑んでいる。今大会では2回戦で第7シードの望月勇希を、準決勝では第8シードの磯村志を共にストレートで破り、決勝に進出した。
決勝の相手は予選から勝ち上がってきた22歳のカーリス・オゾリン(ラトビア/795位)。ランキング的には少し下の相手だが、勢いに乗っているだけあり、今村は第2ゲームでいきなりサービスを破られてしまう。その後はキープを続けるも差を詰められず、3-6で第1セットをダウン。
第2セットも同じような展開で、第1ゲームでサービスダウンした今村は、その後は危なげなくキープを続けたものの、どうしても1ブレークを返すことができず4-6で終了。オゾリンに計12本のサービスエースを決められ、1時間9分で敗れた。
ITFシングルス初優勝は逃した今村だが、今季は4月の柏M15、6月の昌原M25、そして今大会と3度準優勝しており、上り調子であることは間違いない。念願の初タイトルも遠くはないことだろう。
他の日本勢で健闘が光ったのは、20歳の松岡修(まつおか しゅう)だ。その名前から察しがつく通り、日本男子テニスのレジェンド松岡修造氏の長男。アメリカのサドルブルックアカデミーで腕を磨き、現在はミドル・テネシー州立大学のテニスチームでプレーしている。
今大会にはワイルドカード(主催者推薦)で出場し、1回戦で第4シードの白石光、2回戦では徳田廉大と、昨年の全日本選手権準優勝者&優勝者を連破した。準々決勝で今村に1-6、3-6で敗れたが、これまで最高戦績が2回戦だったITF大会で、初のベスト8入りは大健闘だ。今後の飛躍を期待したい。
なお、前日行なわれたダブルス決勝は、第3シードの楠原悠介/中川舜祐が片山翔/河野優平を6-4、7-6(6)で下して優勝。つくばM15、軽井沢M15に続き今季3勝目を手にしている。
構成●スマッシュ編集部
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今村は慶應義塾大学出身で、在学中にインカレ優勝、全日本選手権準優勝などの実績を残し、2021年に卒業と同時にプロ転向。しかし昨年2月に股関節を手術するなどケガに苦しみ、昨年末に戦線復帰してから再浮上を期して下部ツアーに挑んでいる。今大会では2回戦で第7シードの望月勇希を、準決勝では第8シードの磯村志を共にストレートで破り、決勝に進出した。
決勝の相手は予選から勝ち上がってきた22歳のカーリス・オゾリン(ラトビア/795位)。ランキング的には少し下の相手だが、勢いに乗っているだけあり、今村は第2ゲームでいきなりサービスを破られてしまう。その後はキープを続けるも差を詰められず、3-6で第1セットをダウン。
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ITFシングルス初優勝は逃した今村だが、今季は4月の柏M15、6月の昌原M25、そして今大会と3度準優勝しており、上り調子であることは間違いない。念願の初タイトルも遠くはないことだろう。
他の日本勢で健闘が光ったのは、20歳の松岡修(まつおか しゅう)だ。その名前から察しがつく通り、日本男子テニスのレジェンド松岡修造氏の長男。アメリカのサドルブルックアカデミーで腕を磨き、現在はミドル・テネシー州立大学のテニスチームでプレーしている。
今大会にはワイルドカード(主催者推薦)で出場し、1回戦で第4シードの白石光、2回戦では徳田廉大と、昨年の全日本選手権準優勝者&優勝者を連破した。準々決勝で今村に1-6、3-6で敗れたが、これまで最高戦績が2回戦だったITF大会で、初のベスト8入りは大健闘だ。今後の飛躍を期待したい。
なお、前日行なわれたダブルス決勝は、第3シードの楠原悠介/中川舜祐が片山翔/河野優平を6-4、7-6(6)で下して優勝。つくばM15、軽井沢M15に続き今季3勝目を手にしている。
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