海外テニス

世界最強国スペインにマクラクラン勉と添田豪がダブルスで惜敗。日本は決勝トーナメント進出ならず【テニス国別対抗戦ATPカップ】

スマッシュ編集部

2020.01.08

気合いたっぷりの添田豪(右から2人目)とマクラクラン勉(左)の日本チーム。(C)Getty Images

 テニスの国別対抗戦「ATPカップ」。6グループに分かれて総当たり戦を行ない、1位のチームと、2位になった6カ国の内、上位2カ国が決勝トーナメントに進出できる。

 1月8日に日本はスペインと1位通過を賭けて対戦。ナンバー2の添田豪は、9位のロベルト・バウティスタアグトに2-6、4-6で敗退。エースの西岡良仁も1位のラファエル・ナダルと接戦を演じるも、6-7(4)、4-6で敗れたため、1位通過はなくなった。

 決勝トーナメントに進出するには、1勝することが必須。全てはダブルスに託された。当初の予定は、マクラクラン勉/西岡組とパブロ・カレノブスタ/ナダル組の対戦だったが、エース対決が終了後にメンバーチェンジが発表された。

 ナダルとの2時間7分に及ぶ熱戦を演じた西岡良仁に変えて、添田が出場することに。一方、すでに1位通過を決めているスペインは、メンバーチェンジはなし。手を緩めることなく、予定通りエースのナダルがコートに立った。

 日本チームは、デュースになりながらも、ノーアドバンテージの1本をしっかりと取ってキープを続ける。タイブレークに持ち込んだが、第1セットは獲得ならず。

 第2セットは2-2ナダルのサービスゲームで、マクラクランと添田が、それぞれスーパーリターンを繰り出して、初めてブレーク。そのセットを手にすると、勝敗を決するファイナルセット・10ポイントマッチタイブレークへつなげた。
 
 気迫みなぎる日本チームは6-3とリードする。勝利が近づいたかに思えたが、スペインは強かった。アングルボレーを得意のストロークで拾われ、パワフルなショットを打ち込む。7ポイント連取され6-10となり、決勝トーナメント進出の夢は潰えた。

 しかし、日本チーム全員が格上と対戦し、世界ナンバーワンチームに健闘したことで、今シーズンを良い形でスタートすることができた。西岡はナダル戦後、「本当のトップに勝ち切る実力がまだない。チャンスを取り切れないところが大きな差。相性はあると思うが、ジョコビッチよりも戦えた」と、自身の成長に手応えをつかんでいる。

 ダブルス後に添田豪は、「ダブルスは相手がナダルやカレノブスタであろうが勝てると思うし、次にやる時は絶対勝てるともっと強く思えている」。マクラクランは、「ナダルとの試合は良い経験。チャンスがあったので自信になる」と、悔しさをにじませながらも語った。

■ATPカップ 日本vsスペイン
添田豪 2-6 4-6  R・バウティスタアグト
西岡良仁 6-7(4) 4-6 R・ナダル
添田豪/マクラクラン勉 6-7(5) 6-4 6-10  P・カレノブスタ/R・ナダル

構成●スマッシュ編集部
 
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