まもなく開幕を迎えるパリ五輪。テニス競技（７月27日～８月４日／フランス・パリ・ローランギャロス／レッドクレー）では、現地25日にドロー抽選会が行なわれ、注目の対戦カードが次々と発表された。その一つが、男子ダブルス１回戦の錦織圭／ダニエル太郎（日本）vsアンディ・マリー／ダン・エバンス（英国）だ。

【画像】引退を表明したアンディ・マリーが兄ジェイミーとのダブルスで最後のウインブルドンに出場！試合後には涙のセレモニー!! 　マリーといえば、過去３度のグランドスラム優勝（2012年全米オープン、13年＆16年ウインブルドン）を誇り、12年のロンドン大会、16年のリオ大会で、男女シングルスを通じて史上初の五輪２連覇を果たしている“ビッグ４”の一角。近年は度重なる怪我に見舞われながらもその度に復活を遂げ、不屈の精神でプレーを続けてきた。

　過去には錦織とも数々の名勝負を繰り広げており、印象に残っているファンも多いだろう。二人が最後にコート上で顔を合わせたのは、17年の全仏準々決勝。シングルスで通算11度の対戦があり、マリーから９勝２敗という成績だ。また、ダニエルとは過去４度の対戦があり、３勝１敗。22年の全豪２回戦で唯一の敗北を喫している。

　現地23日に公式SNSを更新し、パリ五輪での現役引退を表明したマリー。怪我の影響によりシングルス出場を断念し、エバンスとのダブルスに専念するが、はたしてキャリア最後の今大会ではどんな戦いが見られるだろうか。英紙『Daily Express』が掲載した記事によれば、マリーは初戦の日本人ペアを次のように分析しているという。

「彼らはこれまで一緒にダブルスをプレーした経験が少ない。ただ、ケイは間違いなく一流のテニスプレーヤーで、ダブルスも長年にわたってたくさん戦ってきたし、いいプレーをすると思う。ダニエルともシングルスで対戦したことがあって、数年前の全豪オープンでは僕が負けている」

　その上で、「エボ（エバンスの愛称）とは何度か一緒にプレーし、大会に出たことがある。いいチームになるかもしれない」と自信をにじませたマリーは、「五輪のダブルスは別物だ」とも指摘。「シングルスプレーヤーも多く出場するし、スクラッチペアが多い。でも彼らの多くは本当にいいテニスができる」と警戒心を示していた。

構成●THE DIGEST編集部
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