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【パリ五輪】混合ダブルスの錦織/柴原は準々決勝で敗れメダルに届かず…。女子複の青山/柴原も惜敗し日本勢全滅<SMASH>

中村光佑

2024.08.01

パリ五輪、ダブルスで勝ち残っていた日本勢3人だが、女子複の青山修子(左)/柴原瑛菜(中)、混合複の柴原/錦織圭(右)とも敗れ、メダルには届かず。※青山、柴原の写真は別の大会。(C)Getty Images

 現在行なわれているパリ五輪のテニス競技(7月27日~8月4日/クレー)は現地7月31日に混合ダブルス準々決勝などが行なわれ、度重なるケガからの完全復活を目指す元世界ランク4位の錦織圭(現581位)が柴原瑛菜(複24位)とのペアで登場。チェコ代表のトマーシュ・マハーチュ/カテリナ・シニアコワと対戦したが、5-7、2-6のストレートで敗れ、残念ながらベスト4進出はならなかった。

 今回のパリで5大会連続のオリンピック出場、さらには日本人選手として史上初の快挙となる五輪3種目での出場を果たした34歳の錦織。シングルスと男子ダブルスでは初戦敗退となったが、22年全仏オープンのミックスダブルスで四大大会初優勝を達成した柴原と初めてペアを組んだ混合複では、地元フランスペアのカロリーヌ・ガルシア/エドゥアール・ロジェ-バセランとの初戦を6-4、3-6、10-7で突破し、8強入りを決めていた。

 準々決勝で対戦したマハーチュ/シニアコワは1回戦で第1シードのアレクサンダー・ズベレフ/ラウラ・シグムンド(ドイツ)に勝利。錦織/柴原にとっては厳しい戦いとなることが予想されていた。
 
 試合は勢いに乗るチェコペアを相手に錦織/柴原が序盤からミスを重ね、いきなり0-3とリードされる苦しい展開。それでも徐々にリズムをつかみ、相手のミスにも助けられる形で一気に5ゲームを連取して逆転に成功する。

 しかしサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでは痛恨のブレークを献上。これで流れを失った錦織/柴原は立て続けに4ゲームを失い、接戦の末に第1セットを落としてしまう。第2セットに入るとマハーチュ/シニアコワのペースとなり、第1、7ゲームでサービスダウンを喫して1時間20分で力尽きた。

 単複で思うような結果を残せなかった錦織。ただフィジカル面の不安を抱える中で大きなケガなく今大会を戦い抜けたことは、今後に向けての好材料と言えるだろう。気持ちを切り替え、得意の北米ハードシリーズからの再起を期待したい。

 一方の柴原は、今大会の女子ダブルスにも青山修子とのペアで参戦。1回戦ではアナ・ボグダン/ジャケリン・クリスチャン(ルーマニア)に6-2、6-3で快勝し、同31日には東京五輪で金メダルを獲得したシニアコワ/バルボラ・クレイチコワ(チェコ)との2回戦を迎えた。しかしこちらも5-7、4-6で敗れ、日本勢は男女ともに全滅となった。

文●中村光佑

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