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海外テニス

【パリ五輪】錦織圭/柴原瑛菜が混合ダブルスでベスト8進出!地元フランスの強豪ペアとの熱戦を制す<SMASH>

中村光佑

2024.07.30

柴原(左)/錦織(右)は、ロジェ-バセラン/ガルシアとの1時間48分の熱戦を勝ち切り8強入りを果たした。(C)Getty Images

柴原(左)/錦織(右)は、ロジェ-バセラン/ガルシアとの1時間48分の熱戦を勝ち切り8強入りを果たした。(C)Getty Images

 現在行なわれているパリ五輪のテニス競技(7月27日~8月4日/クレー)は現地29日に混合ダブルス1回戦が行なわれ、度重なるケガからの完全復活を目指す元世界ランク4位の錦織圭(現シングルス581位)が柴原瑛菜(複24位)とのペアで登場。地元フランス勢のカロリーヌ・ガルシア/エドゥアール・ロジェ-バセランを6-4、3-6、10-7で下し、ベスト8進出を決めた。

 今回のパリ五輪が実に5大会連続のオリンピック参戦となった錦織は、この試合で日本人選手史上初の快挙となる五輪3種目での出場。シングルスと男子ダブルスでは残念ながら初戦敗退となったが、22年「全仏オープン」(四大大会)の混合ダブルスでタイトルを獲得した柴原と初めてペアを組んだミックスダブルス初戦では、しっかりと気持ちを切り替え、苦戦を強いられながらも熱戦をものにした。

 対するフランスペアは今年6月の全仏混合複を制したロジェ-バセラン、そして全仏女子複で過去2度優勝を経験しているガルシアという強力な布陣。完全アウェーの中での戦いを強いられた錦織/柴原だったが、第5ゲームで先にブレークに成功し、そのリードを守り切って1セットアップとする。

 第2セットに入っても安定したプレーを見せる錦織/柴原。ところが錦織のサービスゲームとなった第6ゲームで均衡を破られ、そのままセットオールに。勝負の行方は10ポイントマッチタイブレークに委ねられる。
 
 ここではポイントを取り合う激しい展開となるも、錦織/柴原は逐一コミュニケーションを取りながらフランスペアに食らい付いていく。そして7-7で迎えた15ポイント目では錦織がガルシアのセカンドサービスを叩いてポイントを奪取。これで流れをつかんだ錦織/柴原がマッチタイブレークを制して8強入りを果たした。

 1時間48分の大接戦を勝ち切った錦織/柴原はベスト4進出を懸け、準々決勝でトマーシュ・マハーチュ/カテリナ・シニアコワ(チェコ)と対戦する。この勢いのままメダル獲得へ向かって突っ走っていってほしい。

 なお柴原は青山修子(複26位)と組んで今大会の女子ダブルスにも参戦しており、同日に行なわれた1回戦ではアナ・ボグダン/ジャケリン・クリスチャン(ルーマニア)に6-2、6-3で快勝。2回戦では第2シードのシニアコワ/バルボラ・クレイチコワ(チェコ)とチャン・ハオチン/チャン・ラティーシャ(台湾)のどちらかと対戦する予定だ。

文●中村光佑

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