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【全国中学生テニス選手権】男子個人戦、2年生の阿部煌大と川村准椰がシード勢に勝利して8強入り!<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.08.21

中学生テニスの頂点を目指す大会。2回戦では一時2-5と崖っぷちに追い込まれたものの、粘り強いプレーで逆転勝ちを収めた2年生の川村准椰。写真:スマッシュ編集部

 団体と個人に分かれて中学生テニスの頂点を懸けて戦う「全国中学生テニス選手権大会」(団体戦8月18日~19日、個人戦8月20日~21日/富山県・岩瀬スポーツ公園テニスコート)。今年で第51回を迎えた伝統の大会は20日、男女個人戦のシングルスとダブルス各1・2回戦が行なわれた。

 シングルス32ドロー、ダブルス16ドローで実施される個人戦は全て1セットマッチ(6ゲームズオール、7ポイントタイブレーク)。短期決戦を勝ち抜くには優れたスキルはもちろんだが、暑さに負けないスタミナや高い集中力なども求められる。そうしたなか、男子シングルスでは2年生プレーヤーの阿部煌大と川村准椰が存在感を放った。

 阿部は1回戦で3年生の福嶋虎之介に勝利すると、続く2回戦では第1シードの長友春鷹にタイブレークとなる接戦の末に勝利をもぎ取って8強入りを決めた。一方、川村も1回戦で3年生の松岡朔杜を破って迎えた2回戦では、第5-8シードの三好碧生に2-5と追い込まれながらも辛抱強く戦い猛追。最後はタイブレークに持ち込み逆転勝利を手に入れた。

 今年5月の全国選抜ジュニアで16強入りをしている川村は「選抜の時は粘れずに敗れたのがすごく悔しかったので、その辺を改善しようと頑張ってきました。2回戦は最初ミスが多かったのですが、2-5の辺りからゲームの感覚がつかめるようになり、とにかく1ポイント1ポイント集中して丁寧にプレーをしました」と逆転劇を振り返った。

 個人戦の主な結果は以下の通り。
 
【男子シングルス1回戦結果】
長友春鷹③(京都・木津川市立木津第二)[1]〇 6-4 ●宮本亮③(静岡・浜松市立湖東)
阿部煌大②(香川・丸亀市立東)〇6-3●福嶋虎之介③(神奈川・藤沢市立善行)
林優成③(神奈川・橘学苑)〇6-4●福井悠生③(宮城・仙台市立五橋)
大場陸③(千葉・千葉市立おゆみ野南)〇7-6(5)●山口芽輝③(宮崎・宮崎市立生目台)[5-8]
中本莉空③(京都・宇治市立木幡)〇7-5●奈良恒輝③(東京・足立区立第九)[3-4]
木村英偉太③(福岡・福岡市立三宅)〇7-5●岩崎泰知③(富山・魚津市立西部)
丸山楓湊③(東京・八王子市立七国)〇6-2●宮岸慶成③(石川・小松市立松陽)
岡部世南③(三重・四日市市立三滝)[5-8]〇6-4●柳澤隆登③(埼玉・越谷市立大相模)
安藤大貴③(兵庫・川西市立東谷)[5-8]〇6-2●天野雄太③(東京・成城学園)
竹内聡②(石川・金沢市立西南部)〇7-5●中山桧利③(愛知・岡崎市立葵)
小松奏翔③(北海道・札幌市立月寒)〇6-3●モーガン瑠来③(岡山・総社市立総社西)
香川荘太③(香川・高松市香東)[3-4]〇6-2●前田寛太③(愛知・名古屋市立八王子)
三好碧生③(滋賀・栗東市立栗東西)[5-8] 〇6-2●田中祐成②(福岡・福岡市立三筑)
川村准椰②(東京・八王子市立松木)〇6-0●松岡朔杜③(愛知・名古屋市立桜丘)
吉武蕾音③(岡山・岡山市立藤田)〇6-2●渡辺脩太③(岐阜・岐阜市立岐阜清流)
櫻井義浩③(千葉・千葉市立幕張西)[2]〇6-2●諸隈開③(佐賀・佐賀市立城北)

【男子シングルス2回戦結果】
阿部煌大②〇7-6(8)●長友春鷹③[1]
大場陸③〇6-1●林優成③
中本莉空③〇6-4●木村英偉太③
岡部世南③[5-8]〇6-1●丸山楓湊③
安藤大貴③[5-8]〇7-6(4)●竹内聡②
香川荘太③[3-4]〇6-1●小松奏翔③
川村准椰②〇7-6(3)●三好碧生③[5-8]
櫻井義浩③[2]〇6-2●吉武蕾音③

名前の後の丸数字は学年、[ ]内の数字はシード番号

取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)

【画像】2024年度全国中学生テニス選手権大会スナップ集

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