「2024 DUNLOP CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会兼ワールドジュニアテニス世界大会 代表選考会」(千葉県・吉田記念テニス研修センター/ハードコート)は、5月19日にシングルス決勝を実施。14歳以下男子は川口孝大(関東・はちおうじ庭球塾)、女子は鈴木美波(東海・Wishテニスクラブ)が全国制覇を果たした。
男子の頂点に立った第1シードの川口は、決勝で第2シードの大垣心太郎(関西・INOUE TA)に6-4、7-6(6)で勝利。昨年大会で同カテゴリーの決勝で敗退していた川口が、見事雪辱を果たす結果となった。
試合序盤から激しい打ち合いを展開したこの試合は、速いテンポで攻撃を仕掛ける川口が1ブレークの差を守り第1セットを先取。第2セットはお互い譲らずの展開でタイブレークへ。そして、5-6と大垣にセットポイントを握られるピンチを凌ぐと、最後は白熱のラリー戦を制し、熱戦に終止符を打った。
「今年は優勝できてすごくうれしい」と喜びを語った川口。「去年は競った場面で勝ち切れなかったり、そういった試合が結構多かった。でも今年に入って日本代表でプレーすることになってからは、少しずつ勝負強くなって苦しい場面でも勝てるようになってきた」と自身の成長を実感している様子だ。
そして、今後に向けては「ITFの大会に出ようと思っている。ランキングを上げて、まずはグランドスラムジュニアに出場したい」と目標を掲げた。また、参考にしている選手について問うと「カルロス・アルカラス」と回答。「アグレッシブにプレーし、ドロップショットやボレー、何でもできる選手になりたい」と理想のプレースタイルを明かした。
一方、女子は第3シードの鈴木が第4シードの若菜蘭(東海・三重GTC)を6-3、6-1で下して優勝を飾った。昨年10月の「RSK全国選抜ジュニアテニス大会」準々決勝で若菜に6-1、5-1のリードから逆転負けを喫していた鈴木は、「試合前から気を抜かずに積極的にプレーする」という思いで試合に臨んだ。
その言葉通り、持ち前のパワフルなストロークで主導権を握る。そして、ネットにも積極的に出てポイントを積み重ねていく。最後はフォアハンドの強打が決まり、シングルスで全国初タイトルを手にした。勝因については「今回は攻めのテニスを徹底した。最後の最後まで攻め切ることができた」と振り返っている。
最近はネットプレーと回り込みのフォアハンドを強化しているという鈴木。今後の目標については、「全日本ジュニアで単複優勝。そして、海外の大会にも挑戦したいと思っている」と意欲を示した。
19日に行なわれた14歳以下の試合結果は以下の通り。
【全国選抜ジュニアテニス選手権大会】
◆男子結果
決勝/川口孝大(関東・はちおうじ庭球塾)[1] 6-4 7-6(6) 大垣心太郎(関西・INOUE TA)[2]
3位決定戦/山口芽輝(九州・チームエリート)[4] 6-4 7-6(4) 遠藤栞吾(関東・荏原SSC)[3]
◆女子結果
決勝/鈴木美波(東海・Wishテニスクラブ)[3] 6-3 6-1 若菜蘭(東海・三重GTC)[4]
3位決定戦/色川渚月(関東・CSJ)[2] 6-3 6-1 佐脇京(関東・桜台テニスクラブ)[1]
([ ]内の数字はシード番号)
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
【2024 DUNLOP CUP】全国選抜ジュニアテニス選手権大会の上位進出選手を厳選ショットで紹介(14歳以下)
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男子の頂点に立った第1シードの川口は、決勝で第2シードの大垣心太郎(関西・INOUE TA)に6-4、7-6(6)で勝利。昨年大会で同カテゴリーの決勝で敗退していた川口が、見事雪辱を果たす結果となった。
試合序盤から激しい打ち合いを展開したこの試合は、速いテンポで攻撃を仕掛ける川口が1ブレークの差を守り第1セットを先取。第2セットはお互い譲らずの展開でタイブレークへ。そして、5-6と大垣にセットポイントを握られるピンチを凌ぐと、最後は白熱のラリー戦を制し、熱戦に終止符を打った。
「今年は優勝できてすごくうれしい」と喜びを語った川口。「去年は競った場面で勝ち切れなかったり、そういった試合が結構多かった。でも今年に入って日本代表でプレーすることになってからは、少しずつ勝負強くなって苦しい場面でも勝てるようになってきた」と自身の成長を実感している様子だ。
そして、今後に向けては「ITFの大会に出ようと思っている。ランキングを上げて、まずはグランドスラムジュニアに出場したい」と目標を掲げた。また、参考にしている選手について問うと「カルロス・アルカラス」と回答。「アグレッシブにプレーし、ドロップショットやボレー、何でもできる選手になりたい」と理想のプレースタイルを明かした。
一方、女子は第3シードの鈴木が第4シードの若菜蘭(東海・三重GTC)を6-3、6-1で下して優勝を飾った。昨年10月の「RSK全国選抜ジュニアテニス大会」準々決勝で若菜に6-1、5-1のリードから逆転負けを喫していた鈴木は、「試合前から気を抜かずに積極的にプレーする」という思いで試合に臨んだ。
その言葉通り、持ち前のパワフルなストロークで主導権を握る。そして、ネットにも積極的に出てポイントを積み重ねていく。最後はフォアハンドの強打が決まり、シングルスで全国初タイトルを手にした。勝因については「今回は攻めのテニスを徹底した。最後の最後まで攻め切ることができた」と振り返っている。
最近はネットプレーと回り込みのフォアハンドを強化しているという鈴木。今後の目標については、「全日本ジュニアで単複優勝。そして、海外の大会にも挑戦したいと思っている」と意欲を示した。
19日に行なわれた14歳以下の試合結果は以下の通り。
【全国選抜ジュニアテニス選手権大会】
◆男子結果
決勝/川口孝大(関東・はちおうじ庭球塾)[1] 6-4 7-6(6) 大垣心太郎(関西・INOUE TA)[2]
3位決定戦/山口芽輝(九州・チームエリート)[4] 6-4 7-6(4) 遠藤栞吾(関東・荏原SSC)[3]
◆女子結果
決勝/鈴木美波(東海・Wishテニスクラブ)[3] 6-3 6-1 若菜蘭(東海・三重GTC)[4]
3位決定戦/色川渚月(関東・CSJ)[2] 6-3 6-1 佐脇京(関東・桜台テニスクラブ)[1]
([ ]内の数字はシード番号)
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
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