男子テニスツアーを管轄するATP(男子プロテニス協会)は8月20日に公式サイトを更新し、今年11月にセルビアの首都ベオグラードでATP250カテゴリーのトーナメント「ベオグラード・オープン」を開催すると発表した。
同サイトによると、11月3日から9日の日程で組まれたこの大会は、2010年と13年のデビスカップ(男子国別対抗戦)決勝戦の舞台にもなったベオグラードの多目的会場「ベオグラード・アリーナ」の屋内ハードコートで行なわれるという。
上記の期間には当初同じATP250の大会がスペイン・ヒホンで開かれる予定だったが、「予期せぬ運営上の問題」により、開催地がベオグラードに変更になったとのこと。ただし今回実施が決まったベオグラードの大会は開催期間を「最初の2年間」と設定しており、それ以降のことは現段階では特に決まっていないようだ。
本大会のトーナメントディレクターを務めるのは、現世界2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の弟であるジョルジェ・ジョコビッチ氏。ATPのサイトには、ベオグラード・オープンの開催決定を受けて喜びを語ったジョルジェ氏のコメントが次のように紹介されている。
「今回、ハードコートでATP250のトーナメントを開催する機会を得られたことをうれしく思います。ベオグラードはハードコートの大会で成功を収めており、何年も前に最もエキサイティングなデビスカップの試合や決勝戦のいくつかがこの場所で行なわれました。その伝統を引き継ぎ、今回はATPツアーのトーナメントとして、全てをさらにエキサイティングでより良いものにしようと挑戦できることに興奮しています」
こうなるとやはり四大大会史上最多の24度の優勝を誇るジョコビッチの参戦を期待してしまう。愛国心が非常に強いことで知られるジョコビッチなら多少無理を押してでもプレーするかもしれない。だが実際に出場するとなれば彼のツアースケジュールがタイトになりすぎる点が懸念される。
というのも現状ベオグラード・オープンは「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月28日~11月3日/ATP1000)の翌週、シーズン最終戦である「ATPファイナルズ」(11月10日~17日)の前週に開かれることとなっており、パリ・マスターズとファイナルズの両方に出場する選手は回避する可能性が高いと考えるのが自然だ。無論これはジョコビッチについても同じことが言えるだろう。
24年シーズンの終了間際に開催されるベオグラード・オープン。どんな選手が参加してくれるのかは気になるところだが、実りある大会になることを期待したい。
文●中村光佑
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同サイトによると、11月3日から9日の日程で組まれたこの大会は、2010年と13年のデビスカップ(男子国別対抗戦)決勝戦の舞台にもなったベオグラードの多目的会場「ベオグラード・アリーナ」の屋内ハードコートで行なわれるという。
上記の期間には当初同じATP250の大会がスペイン・ヒホンで開かれる予定だったが、「予期せぬ運営上の問題」により、開催地がベオグラードに変更になったとのこと。ただし今回実施が決まったベオグラードの大会は開催期間を「最初の2年間」と設定しており、それ以降のことは現段階では特に決まっていないようだ。
本大会のトーナメントディレクターを務めるのは、現世界2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の弟であるジョルジェ・ジョコビッチ氏。ATPのサイトには、ベオグラード・オープンの開催決定を受けて喜びを語ったジョルジェ氏のコメントが次のように紹介されている。
「今回、ハードコートでATP250のトーナメントを開催する機会を得られたことをうれしく思います。ベオグラードはハードコートの大会で成功を収めており、何年も前に最もエキサイティングなデビスカップの試合や決勝戦のいくつかがこの場所で行なわれました。その伝統を引き継ぎ、今回はATPツアーのトーナメントとして、全てをさらにエキサイティングでより良いものにしようと挑戦できることに興奮しています」
こうなるとやはり四大大会史上最多の24度の優勝を誇るジョコビッチの参戦を期待してしまう。愛国心が非常に強いことで知られるジョコビッチなら多少無理を押してでもプレーするかもしれない。だが実際に出場するとなれば彼のツアースケジュールがタイトになりすぎる点が懸念される。
というのも現状ベオグラード・オープンは「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月28日~11月3日/ATP1000)の翌週、シーズン最終戦である「ATPファイナルズ」(11月10日~17日)の前週に開かれることとなっており、パリ・マスターズとファイナルズの両方に出場する選手は回避する可能性が高いと考えるのが自然だ。無論これはジョコビッチについても同じことが言えるだろう。
24年シーズンの終了間際に開催されるベオグラード・オープン。どんな選手が参加してくれるのかは気になるところだが、実りある大会になることを期待したい。
文●中村光佑
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