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海外テニス

ジョコビッチがシングルスとダブルスで大車輪の活躍。スペインとの頂上対決を制したセルビアが初代王者に【テニス国別対抗戦ATPカップ】

スマッシュ編集部

2020.01.13

優勝を決め肩を組んで喜ぶセルビアチーム (C)GettyImages

優勝を決め肩を組んで喜ぶセルビアチーム (C)GettyImages

 世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」の決勝が、12日にオーストラリア・シドニーで行なわれ、世界1位のラファエル・ナダル率いるスペインと、世界2位のノバク・ジョコビッチを擁するセルビアが対戦。セルビアがスペインに2勝1敗で勝利し、初代王者に輝いた。

 第1試合は、スペインのロベルト・バウティスタアグト(9位)とセルビアのドゥサン・ラヨビッチ(34位)の戦い。今大会これまで失セット0のバウティスタアグトが、この試合も堅実なプレーを見せ、7-5、6-1で先勝を上げた。

 後がなくなったセルビアチームだが、続くジョコビッチとナダルのエース対決は、ハードコートでの対戦成績が2013年以降8連勝と、相性の良いジョコビッチが躍動。第1セットの立ち上がり、ナダルのサービスゲームを早々にブレークすると、第7ゲームでもブレークに成功し、6-2でセットを先取した。

 第2セットは、互いにブレークポイントを生かせずタイブレークに突入。序盤にミニブレークを許したジョコビッチだったが、焦ることなく2本のミニブレークを重ね、7-6(4)で勝利しダブルスに望みを繋げた。
 
 雌雄を決する第3試合のダブルスには、ジョコビッチがシングルスに続き出場。トロイツキとのペアで、スペインのP・カレノブスタ/F・ロペスと対戦した。

 先にブレークされる苦しい立ち上がりとなったセルビアだが、シングルスの疲れを見せないジョコビッチが、ストローク戦での精度の高さを発揮。要所でのトロイツキの好プレーも刺さり、6-3で第1セットを先取する。

 第2セットは先にブレークに成功。1ブレークを守り切ったセルビアが6-4で勝利し、2勝1敗で大会初代王者に輝いた。

 ジョコビッチは今大会で、シングルス、ダブルス合わせて8試合に出場し、その全てで勝利を収める大活躍となった。会場には多くのセルビアサポーターが詰めかけ、チームを応援していたが、それに対してジョコビッチは「こんな雰囲気は初めて。皆さんのサポートがあったから優勝できた。ありがとう」と感謝の意を示した。

■ATPカップ決勝戦 セルビアvsスペイン
D・ラヨビッチ 5-7 1-6 R・バウティスタアグト
N・ジョコビッチ 6-2 7-6(4) R・ナダル
N・ジョコビッチ/V・トロイツキ 6-3 6-4 P・カレノブスタ/F・ロペス

構成●スマッシュ編集部
 
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