今年から始まったATPの国別対抗戦、「ATPカップ」が１月３日、開幕した。ブリスベン、パース、シドニーの３カ所にて、C、D、Fグループの１戦目が行なわれ、カナダ、ベルギー、ロシアといった強豪チームが１勝目を挙げた。

　中でも「死のグループ」となったグループFは、20歳のデニス・シャポバロフ、19歳のフェリックス・オジェ-アリアシムを擁するカナダが、世界ランキング６位のステファノス・チチパスを主戦力とするギリシャに３－０で勝利し、昨年のデビスカップで準優勝したチームワークの良さを見せつけた。また同組のオーストラリアは、ニック・キリオス、アレックス・デミノーが、ドイツのヤン‐レナード・シュトルフ、アレクサンダー・ズべレフを倒しチームを勝利へと導いた。

　番狂わせとも言えるのは、ノルウェーがアメリカに、ブルガリアがイギリスに勝利したこと。いずれもシングルスで１－１となり、ダブルスで決する状況に。戦力的にはダブルスに長けた選手のいるアメリカ、イギリスが有利と見られたが、ランキング３桁台の選手が奮闘し、マッチタイブレークで試合を制した。

　勝利に歓喜する様子は、「何が起こるかわからない」と言われる団体戦ならではの光景となり、今後の試合へ向けての大きな原動力となりそうだ。
  　大会２日目となる１月４日は、グループA、グループB、グループEの初戦が行なわれ、スペインのラファエル・ナダル、セルビアのノバク・ジョコビッチ、オーストリアのドミニク・ティームら、ランキング上位の選手が登場する。

　そして、グループBの日本は、パース会場の午前10時（日本時間11時）より、ウルグアイと対戦する。シングルス１の西岡良仁が、パブロ・クエバスと、シングルス２の添田豪がパブロの弟、マルティン・クエバスと戦う。ダブルスは松井俊英／マクラクラン勉がクエバス兄弟と対戦する予定だ。

【ATPカップ1日目の結果】
■ブリスベン会場／グループF
カナダ　３－０　ギリシャ
オーストラリア　３－０　ドイツ

■パース会場／グループD
ノルウェー　２－１　アメリカ
ロシア　３－０　イタリア

■シドニー会場／グループC
ベルギー　３－０　モルドバ
ブルガリア　２－１　イギリス

構成●スマッシュ編集部