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シナーの全米オープン初優勝をライバルのアルカラスが祝福!「君は優勝にふさわしい。この瞬間を楽しんで!」<SMASH>

中村光佑

2024.09.09

今季は全豪に続き全米も制した23歳のシナー(左)に対して、同様に全仏とウインブルドンで優勝している21歳のアルカラス(右)が祝福した。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク3位のカルロス・アルカラス(スペイン/21歳)が現地9月8日(日本時間9日)に自身の公式X(@carlosalcaraz)を更新。「全米オープン」で殊勲の同大会初優勝並びに四大大会2勝目を飾った最大のライバル、ヤニック・シナー(イタリア/23歳/同1位)を祝福した。

 今年1月の全豪オープン(オーストラリア・メルボルン/ハード)で四大大会初優勝を達成し、6月にはキャリア初となる世界1位の座に就いたシナー。第1シードで出場した今大会でも初戦から順調に勝ち上がると、現地8日に行なわれた決勝では、自身初の四大大会決勝進出を果たした地元勢のテイラー・フリッツ(アメリカ/同12位)に6-3、6-4、7-5のストレートで勝利。イタリア人男子選手として初めてとなる全米オープン優勝を成し遂げた。

 今大会の2回戦でボティック・ファンデ・ザンツフープ(オランダ/同74位)に敗れているアルカラスは、決勝終了とほぼ同時にXを更新し、シナーの優勝を伝えた全米オープンの公式アカウント(@usopen)の投稿を引用する形で好敵手を祝福。「おめでとう!君は優勝にふさわしい。この瞬間を楽しんでね!」と綴った。
 
 周知の通り今回の全米オープンは、昨年覇者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)も3回戦で敗退。これにより今季は長らく男子ツアーを牽引してきたビッグ3(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ)全員が2002年シーズン以来22年ぶりに四大大会無冠で終わることが確定した。さらには今季は全仏オープンとウインブルドンを制したアルカラス、全豪と全米オープンを制したシナーの若き2人が四大大会のタイトルを2つずつ分け合うこととなった。

 次代の"美しきライバル関係"を築きつつあるアルカラスとシナー。今後は両者がグランドスラム優勝を争う姿が何度も見られるだろう。引き続きお互いに切磋琢磨しながら男子ツアーを引っ張っていってほしい。

文●中村光佑

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