パリ・パラリンピックの車いすテニス男子シングルスに出場した18歳小田凱人は、現地９月７日（日本時間８日）にパリのローランギャロスで行なわれた決勝で、イギリスのアルフィー・ヒューエットと対決。２-１（６-２、４-６、７-５）で大激闘を制し、史上最年少金メダルに輝いた。
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　第１セットは、試合の途中にイギリスのヒューエットが脚の痛みを訴え、約10分以上中断のアクシデント。試合は再開し、小田持ち前の力強いショットなどで、第１セットを先取。第２セットはヒューエットの反撃に仕留められ、奪い返された。

　運命の第３セット。序盤から完全に流れを奪われるなか、なんとかゲームを連取して逆転。車いすテニス界の歴史に残る激闘を制し、悲願の金メダルをつかんだ。

　小田は男子ダブルスでは、惜しくも銀メダルと、金には届かなかったが、シングルスで金メダルに輝いた。さらに、この日は、念願のNHKでテレビ中継もあり、勝利の直後には車椅子の車輪を自ら外しコートに倒れ込むパフォーマンスが放送された。

　衝撃のパフォーマンス直後。対戦相手のヒューエットが車輪を拾い、小田に駆け寄ってハグするシーンなども話題になるなど、歴史的な瞬間に列島が歓喜した。
  　そんな小田が披露した車いすの車輪を外して“大の字”に横たわり、喜びを表現した大胆なセレブレーションについて、依存症の専門家として有名な公認心理師で、臨床心理士の信田さよ子氏が自身のX（旧ツイッター）を更新。「小田凱人が金メダル獲得の瞬間車椅子から車輪を外してテニスコートに横たわった姿に衝撃を受けた。そうしないと大地に横たわれないことを知らなかった自分に気づいたから」と驚きを示すなど、スポーツ界のみならず、大きな反響を呼んでいる

　また、自ら車いすの両輪を外し、センターコート上で大の字になって優勝の喜びを表現したパフォーマンスについてネット上では、
「ヒューエットが車輪を拾って近寄り手を取り、小田と抱き合うシーンは永遠に残る」
「小田選手をきっかけにもう少し手軽に鑑賞できるようになるといいな」
「車イスの車輪を取ったけど、そんな簡単に取れるの？危なく無いのか？」
「あんなに簡単に外れる物なの？　知らないことだらけだ」
「競技を牽引していくという熱意が伝わってくる」
「喜びを体現したかったということですよね。感動しました」
などと、さまざまな声があがり話題になった。

構成●THE DIGEST編集部

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