海外テニス

錦織圭の25年シーズンは開幕戦の香港オープンからスタート! ワイルドカードを得て初参戦へ<SMASH>

中村光佑

2024.12.05

来シーズンのツアー開幕戦、香港オープンに主催者推薦で出場することとなった錦織。(C)Getty Images

 2025年のシーズン開幕戦として行なわれる男子テニスツアー「中国銀行・香港テニスオープン」(24年12月30日~25年1月6日/中国・香港/ハードコート/ATP250)は12月4日に大会公式サイトを更新し、度重なるケガからの完全復活を目指す元世界ランク4位の錦織圭(現106位)に本戦ワイルドカード(主催者推薦)を付与したと発表した。

 現在34歳の錦織は、今年3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATP1000)で左ヒザのケガから約8カ月ぶりにカムバック。復帰直後は勝ちに恵まれなかったものの夏の北米ハードシリーズから徐々に調子を上げ、8月の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ATP1000)では約5年3カ月ぶりのマスターズベスト8をマーク。

 10月の「ジャパン・オープン」(日本・東京/ATP500)でも8強入りすると、11月の下部大会「HPPオープン」(フィンランド・ヘルシンキ/CH125)では約1年5カ月ぶりの優勝を飾り、良い形でシーズンを締めくくった。

 しかし現時点では来年1月の四大大会「全豪オープン」(1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハード)での本戦ダイレクトインは微妙な状況であり、プロテクトランキング(負傷離脱前の順位でエントリーできる救済措置)を行使する選手と、同大会を欠場する選手の人数次第となりそうだ。
 
 新シーズンの日程が注目されていた中で香港オープンへの初出場が決まった錦織。このほど更新された公式サイトでは「全米オープンファイナリスト(2014年)でオリンピックメダリスト(16年)の錦織圭が香港オープンに初参戦することを発表した」と報告した上で、錦織のこれまでの経歴と復活までの道のりをこう記している。

「香港オープンの開幕と共に35歳を迎える日本のベテランは、ヘルシンキでチャレンジャータイトルを獲得して今シーズンを終えるなど、復調して勝利を重ねている。07年に始まった輝かしいキャリアの中で、島根県松江市出身の錦織はアジア人として初めて全米オープン決勝に進出し、16年の全米でもベスト4に進んで、アジア人初のATPファイナルズ(シーズン最終戦)出場も果たした。股関節のケガにより22年シーズンは全大会を欠場し、23年もヒザを負傷したが、元世界4位の錦織は今年初めになってようやく実戦復帰を果たした」

 なお今回の香港オープンには錦織の他、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/8位)、ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/17位)、カレン・ハチャノフ(ロシア/19位)、アルトゥール・フィス(フランス/20位)、キャメロン・ノーリー(イギリス/49位)、シャン・ジュンチェン(中国/50位)、デニス・シャポバロフ(カナダ/56位)ら名だたる実力者たちが出場予定。年明けから大いに盛り上がりそうなラインナップとなっている。

文●中村光佑

【画像】錦織はじめ主な出場選手を発表した香港オープンの公式Ⅹ画面

【画像】ジャパンオープンで6年ぶり勝利の錦織圭を特集!

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