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海外テニス

プロテニスの試合で賭博行為をした国際審判員にITIAが4年間の資格停止処分科す!<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.12.08

スポーツベッティングの市場拡大に伴い、テニス界でも競技絡みの不正が増加傾向にある(※写真と文章は関係ありません)。(C)Getty Images

スポーツベッティングの市場拡大に伴い、テニス界でも競技絡みの不正が増加傾向にある(※写真と文章は関係ありません)。(C)Getty Images

 テニスの不正行為を監視する第三者機関「ITIA」(国際テニス・インテグリティ・エージェンシー)は現地5日、ボスニア・ヘルツェゴビナのテニス審判員ダムヤン・デヤノビッチが、プロの試合における賭博行為を含むテニスの腐敗防止プログラムに6回違反したとして、4年間の資格停止処分を科したことを明らかにした。

 ITIAによると、国家レベルの職員であるデヤノビッチは、プロの試合で賭博をしたことは認めたが、得点データの入力操作に関する容疑と、審判を務めた2試合に関する汚職犯罪の共謀については否認した。

 ITIAによるヒアリングは今年10月9日にビデオ会議を通じて行われ、独立した反汚職ヒアリングオフィサー(AHO)であるダイアナ・テシッチは、2022年から23年にかけて規則に違反したとされる6つの容疑すべてについてデヤノビッチの責任を認めた。

 また、ITF(国際テニス連盟)の15万ドル大会で審判を務めたデヤノビッチには、5,000ユーロ(約80万円)の罰金も科されている。デヤノビッチは2024年1月8日から暫定的な資格停止処分を受けているため、その資格停止処分は2028年1月7日に終了することになる。

 資格停止期間中のデヤノビッチは、ITIA加盟団体(ITF、ATP、WTA、テニス・オーストラリア、フランステニス連盟、米国テニス協会)、または各国テニス協会が公認または公認するテニスイベントでの審判や出席を禁じられる。
 
 インターネットの普及によって「スポーツベッティング」(スポーツの試合や競技の結果にお金を賭けること)の市場が世界規模へと拡大した現在、様々な競技に於いて不正が横行するようになった。

 その傾向はテニス界も同様だ。今回の審判不正事件の他にも、11月にはナイジェリアのテニス選手3名の不正が発覚。2年6カ月から3年までの出場停止処分と各1万ドル(約150万円)の罰金が科された。

 容疑者の一人であるヘンリー・アトセイ(35歳)は、ITIAによる審議で2017年と18年に6回にわたり違反行為を認めた。同選手は、賭博を幇助し3試合の結果を操作するなどの悪質な汚職犯罪を犯したカリム・ホッサム(2018年に永久追放処分)と共謀していた。

構成●スマッシュ編集部

【画像】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり

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