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伊藤竜馬と日比野菜緒が久々のグランドスラム初戦突破! 故障上がりの内山靖崇は初白星ならず【全豪オープン2日目/デイセション】

スマッシュ編集部

2020.01.21

久しぶりにグランドスラムの本戦勝利を挙げた伊藤竜馬(左)と日比野菜緒(右)。写真=山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 2020年シーズン最初のグランドスラム、全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)は1月21日、男女シングルス1回戦を実施。デイセッションに登場した日本勢の結果をお伝えしよう。

 男子では、アジアパシフィック・ワイルドカード予選を勝ち抜いた伊藤竜馬(ATP146位)が、ラッキールーザーのP・グンネスワラン(インド/123位)と対戦。ストロークのスピードで上回る伊藤は、深いボールで相手を押し込み、オープンコートができれば確実にウイナーを決めて、第1、第2セットを連取。「勝ちを意識しすぎて硬くなった」という第3セットは、引いたプレーで一時0-3とリードされたが、中盤以降きっちり立て直して7-5で振り切った。

 伊藤のGS本戦勝利は14年全米以来、5年半ぶり。2回戦では、「ドローができた時から対戦したいと思っていた」と伊藤自身が語る、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と初めて顔を合わせる。

 自身2度目のGS本戦で初勝利を目指した内山靖崇(93位)は、21歳のM・イーマー(スウェーデン/78位)にストレートで敗退した。15年ウインブルドンジュニアの準優勝者イーマーは、その豊かな才能で注目を集める若手。オフシーズンに右太ももを負傷し、これが復帰戦となった内山は本調子とは言えない出来で、イーマーの強力なショットに屈した。
 
 女子シングルスでは、日比野菜緒(WTA103位)が17年全米以来となるGS本戦勝利を挙げた。相手のペン・シューアイ(中国)は現在104位だが、かつて14位に位置した34歳のベテラン。両サイド両手打ちの強打に日比野は苦しめられ、第1セットを落とした後、第2セットもタイブレーク1-4と追い込まれたが、そこから逆襲。左右に角度をつけたり、深いループボールを入れるなど、多彩な組み立てでペンを揺さぶり、セットを取り返す。

 ペースを握ったかに見えた第3セットは、3-0から3-3に追いつかれるが、そこでペンが足をケイレンし勝負あり。それも日比野が持ち前の展開力で相手を振ったからこその結果だろう。終わってみれば日比野がペンの29本を上回る51本のウイナーを奪い、6-3で試合を決めた。日比野は2回戦で第22シードのM・サッカリ(ギリシア)と対戦する。

■1月21日(火)デイセッションの日本選手結果
伊藤竜馬[WC](北日本物産)6-4 6-2 7-5 P・グンネスワラン[LL](インド)
日比野菜緒[Q](ブラス)4-6 7-6(6) 6-3 S・ペン(中国)
内山靖崇(北日本物産)4-6 1-6 2-6 M・イーマー(スウェーデン)

構成●スマッシュ編集部

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