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国内テニス

SBCドリームテニス、男子は中川直樹が初制覇! 四大大会を見据え「1000万円は来年の遠征費に全部使いたい」<SMASH>

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2024.12.23

SBCドリームテニス、男子優勝の中川直樹(中央)、準優勝の綿貫陽介(左)、3位の片山翔。写真:田中研治(THE DIGEST WEB)

SBCドリームテニス、男子優勝の中川直樹(中央)、準優勝の綿貫陽介(左)、3位の片山翔。写真:田中研治(THE DIGEST WEB)

 2022年に誕生し、高額賞金やエンターテインメント性、スリリングな試合方式で人気を呼んでいる国内テニスツアー「湘南美容クリニックPresents SBCドリームテニスツアー」。7月の「1stラウンド」に続き、その上位入賞者や国内トップランカーによる「ファイナルラウンド」が12月21日(土)、22日(日)に有明テニスの森公園インドアコート(東京都江東区)で行なわれた。

 ファイナルラウンド優勝者には1000万円、準優勝300万円、3位でも100万円が贈られる今大会。試合以外にも選手とスポンサーの縁を取り持つ場としてプロアママッチやレセプションパーティーを実施しており、そこには活動資金に苦労する国内選手をサポートしたいという主催者側の思いが詰まっている。

 試合は男女シングルス各16選手が参加し、初日に予選リーグ、2日目に8選手による決勝トーナメントを開催。ただし全て4ゲームマッチ×2セット+マッチタイブレークのショート形式で、選手は集中力や連戦を乗り切るスタミナを問われ、観客は次々と入れ替わるカードを数多く楽しめる仕組みになっている。
 
 今年の男子ファイナルラウンドには豪華な顔ぶれが揃った。日本のエースで世界ランク69位の西岡良仁、自己最高72位の綿貫陽介、今年の全日本チャンピオン今村昌倫、同準優勝の磯村志らが参戦。初日の予選リーグの結果、22日の決勝トーナメントには西岡、綿貫、今村らが勝ち上がり、西岡と綿貫は共に準々決勝も突破して準決勝で対決する豪華カードが実現した。

 試合は強力なサービスを軸に攻めの形を作る綿貫と、バックハンドの高速フラットで押す西岡のプレーががっぷり組み合い、ハイレベルな打ち合いとなったが、ディフェンスでも広範囲なコートカバーを見せた綿貫が抜け出し、4-1、4-3(5)で決勝に駒を進めた。

 西岡は左足付け根を痛め、この後の3位決定戦は棄権。それでも色々な選手とプレーできて「面白い2日間だった」と振り返った。今大会に出場したのは、秋以降ケガで試合出場が少なく、来季開幕戦に向けての調整が主目的だったが、「テニスは非常に感覚が良くなっているし、身体もいい」と順調に仕上がっている様子だ。ちなみに新婚で臨む初めての大会で、気持ちの違いを問われると「そこは別に大きな変化はないです」と笑って答えていた。
 
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