2025年シーズン最初のテニス四大大会「全豪オープン」は大会2日目の現地1月13日に女子シングルス1回戦が行なわれ、元世界ランク1位の大坂なおみ(現51位)がセンターコートのナイトセッション第2試合に登場。カロリーヌ・ガルシア(フランス/同67位)を6-3、3-6、6-3で下し、同大会3年ぶり8度目の初戦突破を果たした。
昨年1月に出産と産休を経てツアーに復帰した27歳の大坂は、新シーズン初戦として出場した「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/ハードコート/WTA250)で準優勝。クララ・タウソン(デンマーク/現42位)との決勝で腹部を痛めて途中棄権となったため状態が心配されていたが、全豪には予定通り出場を果たした。
そんな大坂の初戦の相手は、メンタルヘルスの不調から約4カ月ぶりの実戦復帰を遂げた元世界4位のガルシア。両者が顔を合わせるのは4度目で、過去の対戦成績は2勝2敗と互角。ちなみに2人は昨年の全豪1回戦でも対峙しており、この時は大坂がガルシアに4-6、6-7(2)で敗れていた。
だが2年連続かつ同じラウンドでの対決となった今回は大坂が先に主導権を握る。2-2で迎えた第5ゲームでは強力なショットでガルシアを崩し、最後は鋭いリターンで相手のミスを誘ってこの日初のブレークに成功。ここから大坂が一気に畳みかけ、第9ゲームでもブレークを奪って第1セットを幸先よく先取した。
しかし第2セットは流れが一変。第1ゲームで8ポイント中7ポイントがセカンドサービスとなった大坂はストローク戦でもリズムを乱し、いきなりブレークを献上してしまう。ガルシアが持ち直したことに加えて大坂の打ち急ぎのミスが重なり、流れを引き戻せないままセットオールに持ち込まれた。
自身の不甲斐ないプレーに苛立ちを募らせながらも気力を振り絞る大坂。すると迎えたファイナルセット、第3ゲームでフォアハンドのクロスを軸にガルシアを大きく揺さぶり、値千金のブレークを獲得してリードを奪う。第4、6ゲームではブレークポイントを握られながらも大坂が意地のセーブ。第8ゲームもキープすると、次のゲームでギアを上げて2度目のブレークを果たし、1時間45分で昨年の雪辱を果たした。
大坂は勝利後に応じたWOWOWのインタビューで試合内容を振り返りつつ次のように喜びを語った。
「とてもハッピー。去年とは違う結果が得られた。第2セットはとても大変だったけど、勝ててうれしい。ナーバスになった部分はあったけど楽しかった」
2回戦で大坂が顔を合わせるのは多彩なショットを武器とする第20シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ/20位)。今度は昨年9月の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/四大大会)2回戦で敗れた(スコアは3-6、6-7[5])相手とのリマッチとなる。次戦はさらにタフな試合となるだろうが、ぜひとも大坂のリベンジを期待したい。
文●中村光佑
【動画】大坂VSガルシアの「全豪オープン」1回戦ハイライト
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昨年1月に出産と産休を経てツアーに復帰した27歳の大坂は、新シーズン初戦として出場した「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/ハードコート/WTA250)で準優勝。クララ・タウソン(デンマーク/現42位)との決勝で腹部を痛めて途中棄権となったため状態が心配されていたが、全豪には予定通り出場を果たした。
そんな大坂の初戦の相手は、メンタルヘルスの不調から約4カ月ぶりの実戦復帰を遂げた元世界4位のガルシア。両者が顔を合わせるのは4度目で、過去の対戦成績は2勝2敗と互角。ちなみに2人は昨年の全豪1回戦でも対峙しており、この時は大坂がガルシアに4-6、6-7(2)で敗れていた。
だが2年連続かつ同じラウンドでの対決となった今回は大坂が先に主導権を握る。2-2で迎えた第5ゲームでは強力なショットでガルシアを崩し、最後は鋭いリターンで相手のミスを誘ってこの日初のブレークに成功。ここから大坂が一気に畳みかけ、第9ゲームでもブレークを奪って第1セットを幸先よく先取した。
しかし第2セットは流れが一変。第1ゲームで8ポイント中7ポイントがセカンドサービスとなった大坂はストローク戦でもリズムを乱し、いきなりブレークを献上してしまう。ガルシアが持ち直したことに加えて大坂の打ち急ぎのミスが重なり、流れを引き戻せないままセットオールに持ち込まれた。
自身の不甲斐ないプレーに苛立ちを募らせながらも気力を振り絞る大坂。すると迎えたファイナルセット、第3ゲームでフォアハンドのクロスを軸にガルシアを大きく揺さぶり、値千金のブレークを獲得してリードを奪う。第4、6ゲームではブレークポイントを握られながらも大坂が意地のセーブ。第8ゲームもキープすると、次のゲームでギアを上げて2度目のブレークを果たし、1時間45分で昨年の雪辱を果たした。
大坂は勝利後に応じたWOWOWのインタビューで試合内容を振り返りつつ次のように喜びを語った。
「とてもハッピー。去年とは違う結果が得られた。第2セットはとても大変だったけど、勝ててうれしい。ナーバスになった部分はあったけど楽しかった」
2回戦で大坂が顔を合わせるのは多彩なショットを武器とする第20シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ/20位)。今度は昨年9月の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/四大大会)2回戦で敗れた(スコアは3-6、6-7[5])相手とのリマッチとなる。次戦はさらにタフな試合となるだろうが、ぜひとも大坂のリベンジを期待したい。
文●中村光佑
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