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大坂なおみの全豪2回戦逆転勝利を松岡修造氏がひまわりをテーマに解説。第2セットの攻撃で「開花した」<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.01.16

アクセサリー(左上)やシューズ(左下)をひまわりでまとめた大坂。松岡氏(右)はひまわりに例えて2回戦を熱く解説した。(C)Getty Images、スマッシュ写真部

 既報の通り、元世界1位の大坂なおみ(現51位)がテニス四大大会「全豪オープン」(1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)の女子シングルス2回戦で第20シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ/20位)に1-6、6-1、6-3の逆転勝利を収め、同大会3年ぶり7度目の3回戦進出を決めた。

 連日コートサイドから見ている日本テニス界レジェンドの松岡修造氏が、自身の公式インスタグラム(@shuzo_dekiru)で「なおみさんはひまわりだ!」と称え、以下のように続けた。

「今回、なおみさんのピアス、髪飾りにはひまわりが添えられている。『テーマはひまわり、全豪はハッピースラム、太陽のように照らしたい』と記者会見で語った彼女の言葉が印象的だった」

 続けて「この試合をひまわりに例えて、なおみさんの熱い戦いを伝えたい」と、松岡氏らしい表現でセット毎に熱く分析した。
 
●第1セット 太陽を求めて
ゲームカウント1-6。 あっという間に最初の5ゲームを連取されるという一方的な展開だった。そんな中でも、太ももを叩きながら『カモン!』と声を上げ、ポジティブに自分を奮い立たせるなおみさん。ただコートの真横で見ていたが、なおみさんのボールがなかなか伸びない。明らかに力が入りすぎて姿勢が高くなり、ショットに安定感やパワーが伝わらない状況。何をしてもうまくいかない完全にワンサイドだった。一所懸命花を咲かそうとしても、太陽がなくてもがいているなおみさんがいた。

●第2セット 花開く
『カモン!カモン!カモン!』声を出して自分を鼓舞するなおみさん。突破口は攻撃だった。コートの内側に入り、より高い打点でボールをとらえるようになっていった。自分の心の太陽を浴びて、なおみさんのテニスが開花した。

●第3セット 希望を照らす!
『THE SUN SHINES WHERE YOU ARE(あなたがいる場所には太陽が輝く)。なおみさんのテニスシューズに記されたこの言葉が象徴するように、ファイナルセットでは、かつて全豪を2度制したときのなおみさんのテニスが完全に戻ってきた。シャープさが冴えるサーブ。そして、膝が地面につくほどの低い体勢から放つ強烈なストロークは誰も止めることができない。

 そして「ムチョバのテニスも素晴らしかったが、最後は全く寄せつけない、なおみさんにしかできないテニスで試合を完全に支配した。会場は、なおみファンで埋め尽くされていたが、全豪3度目の優勝への希望が灯った!」とまとめた。

 最後は「今日のなおみさんのテニスはまさにひまわりだった。僕を、世界中のテニスファンを、太陽のように照らしてくれた。会場をあとにするとき『ひまわりなおみおめでとう!』と伝えると『Thank you 修造!』そのなおみさんの笑顔はまさに太陽だった!ハッピーなおみ、ありがとう!」と、松岡氏らしく褒め称えた。

 なお、大坂は3回戦で自身と同じく出産を経てツアーに復帰した元世界4位のベリンダ・ベンチッチ(スイス/現294位)と顔を合わせる。過去のツアーでは1勝3敗と負け越しているが、再び"ひまわりなおみ"が見られることを期待したい。

構成●スマッシュ編集部

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