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海外テニス

世界3位アルカラスが全豪OP連覇を達成したシナーの強さに脱帽「今のところ最強の選手だ」と賛辞<SMASH>

中村光佑

2025.02.04

全豪連覇を果たし、昨年10月の上海大会から21連勝しているシナー(右)をライバルのアルカラス(左)が称賛した。(C)Getty Images

全豪連覇を果たし、昨年10月の上海大会から21連勝しているシナー(右)をライバルのアルカラス(左)が称賛した。(C)Getty Images

 先日行なわれた「全豪オープン」の男子シングルスで殊勲の大会連覇と四大大会3度目の優勝を飾った23歳の若き世界王者、ヤニック・シナー(イタリア)。計8つものツアータイトルを獲得し、73勝6敗と驚異の勝率90%以上をマークした昨シーズンからの勢いは衰え知らずである。21歳にしてすでに四大大会4勝を挙げているカルロス・アルカラス(スペイン)も宿命のライバルの類まれなる強さに脱帽しきっている様子だ。

 現状ではシナーに対抗できるのは、同世代で世界ランキング3位につけるアルカラスただ1人と言っても過言ではない。両者は今年に入ってからはまだ顔を合わせていないものの、昨年は3度にわたる直接対決をいずれもアルカラスが制しており、通算対戦成績でもアルカラスが6勝4敗とリードしているのだ。

 それでも21歳の若獅子は、ハイレベルなパフォーマンスを続けている2歳年上の王者への賛辞を惜しまない。今週行なわれている男子テニスツアーのATP500シリーズ「ABNアムロ・オープン」(2月3日~9日/オランダ・ロッテルダム/室内ハードコート)に出場するアルカラスは、大会開幕前に応じた『AP通信』の取材でシナーが「今のところ最強の選手だ」とコメント。その上でこう続けた。
 
「彼は過去1年間でわずか4~5試合しか負けていないから、本当にすごいことだ。周りでは僕ら2人のどちらが優れているかを議論されている。ヤニックの方が上だという人もいれば、僕の方が上だという人もいる。だがそれはただの議論にすぎない。彼は全てを勝ち取っているし、常に集中している。だから僕は彼が最強だと思う。彼が出場する大会では、必ず決勝に進むか、優勝しているわけだからね」

 なおアルカラスはABNアムロ・オープン初出場となる今大会に第1シードで参戦。現地5日に予定されている1回戦では、昨年9月の全米オープン2回戦で敗れたボティック・ファンデザンツフープ(オランダ/世界84位)とのリベンジマッチを迎える。一方、ディフェンディングチャンピオンとして出場するはずだったシナーは休養のため欠場を表明した。

文●中村光佑

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