専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

デ杯から過密日程でダラスOPに挑んだ錦織圭、初戦で世界25位にストレートで敗れる<SMASH>

中村光佑

2025.02.06

ダラス・オープン1回戦で第6シードのマハーチュに敗れた錦織圭。成長著しい相手の勢いを止められなかった。(C)Getty Images

ダラス・オープン1回戦で第6シードのマハーチュに敗れた錦織圭。成長著しい相手の勢いを止められなかった。(C)Getty Images

 男子テニスツアーのATP500シリーズ「ダラス・オープン」(2月3日~9日/アメリカ・ダラス/室内ハードコート)は現地5日に大会3日目を迎え、シングルス1回戦のセンターコート第2試合に度重なるケガからの完全復活を期す元世界ランク4位の錦織圭(現71位)が登場。第6シードのトマーシュ・マハーチュ(チェコ/同25位)と対戦したが、2-6、2-6で完敗し、2回戦進出はならなかった。

 2017年まで「メンフィス・オープン」、18年から21年までは「ニューヨーク・オープン」として開催されていた同トーナメントは、前身2大会からATP250シリーズとして行なわれていたが、今年からATP500へとグレードアップ。ちなみに錦織はメンフィス・オープンで大会4連覇(2013年~16年)を経験しており、ダラス・オープンと名前を変えてからは今回が初出場となる。

 昨年3月に左ヒザのケガから約8カ月ぶりにカムバックした35歳の錦織は、新シーズン初戦の「香港オープン」(ATP250)で約6年ぶりにツアー決勝へ進出(結果は準優勝)。先の「全豪オープン」(四大大会)では2回戦敗退に終わったものの、チアゴ・モンテーロ(ブラジル/現99位)との1回戦で4-6、6-7(4)、7-5、6-2、6-3と4時間超えの死闘の末に大逆転勝利を収めて初戦突破を果たしていた。

 また先週末にシングルスで出場した男子国別対抗戦「デビスカップ・ファイナル予選1回戦/日本対イギリス」(1月31日~2月1日/日本・兵庫/室内ハード)ではジェイコブ・ファーンリー(現78位)に敗れるも、2勝2敗で迎えた第5試合でビリー・ハリス(129位)に勝利。土壇場で持ち前の勝負強さを発揮し、チームの勝利に大きく貢献していた。
 
 今大会初戦で錦織が顔を合わせたのは24歳とおよそ一回り年下のマハーチュ。まだツアー優勝こそないものの、昨年5月の「ジュネーブ・オープン」(ATP250)ではキャリア初のツアー決勝進出を果たし、10月には初のトップ30入りも遂げた成長著しい若手の1人だ。

 両者は今回が初対決。試合の序盤は錦織が強化してきたサービスと3球目攻撃を軸に短いポイントを重ねて安定したキープを見せたものの、第5ゲームでマハーチュの力強いストロークに押されて痛いブレークを許してしまう。直後のゲームでは錦織が鋭いリターンから0-40とするもブレークバックには至らず。流れを変えられないまま第7ゲームでも40-0から2度目のサービスダウンを喫して第1セットを落とした。

 第2セットもさらにギアを上げてきたマハーチュのスピーディーな攻めに手を焼き、またしても2度のブレークを献上。結果的に第1セット第6ゲームでブレークバックできなかったことが大きく響き、錦織はわずか62分で初戦敗退となった。

 来週はATP250シリーズの「デルレイビーチ・オープン」(2月10日~16日/アメリカ・デルレイビーチ/ハード)への出場を予定している錦織。今回の敗戦を糧に、当時18歳でツアー初優勝を手にした思い出の大会での巻き返しを期待したい。

文●中村光佑

【動画】ダラスOP1回戦、錦織VSマハーチュ戦のピックアッププレー

【画像】デビスカップ2025/錦織圭が決めた! 歴史的勝利を挙げた日本対イギリス戦2日目の厳選写真

【関連記事】デ杯イギリス戦、西岡良仁&錦織圭が連勝し日本が歴史的勝利!「魂を込めて戦ってくれた」と添田監督<SMASH>
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号