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海外テニス

アルカラスがロッテルダム大会優勝!室内ハードコートでは初のタイトルで「全体的に素晴らしい1週間だった」と充実感<SMASH>

中村光佑

2025.02.10

ロッテルダム大会初出場のアルカラスが、決勝でデミノーをフルセットの末に勝利。ツアー通算17勝目を飾った。(写真は今年の全豪オープン時)。(C)Getty Images

ロッテルダム大会初出場のアルカラスが、決勝でデミノーをフルセットの末に勝利。ツアー通算17勝目を飾った。(写真は今年の全豪オープン時)。(C)Getty Images

 男子テニスツアーのATP500シリーズ「ABNアムロ・オープン」(2月3日~9日/オランダ・ロッテルダム/室内ハードコート)は大会最終日の現地9日にシングルス決勝を実施。第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランキング3位)が第3シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/同8位)を6-4、3-6、6-2で下し、ツアー17勝目並びに今季初優勝を飾った。

 今大会初出場となった21歳のアルカラス。初戦で昨年9月の全米オープン2回戦にて敗れていた地元勢のボティック・ファンデザンツフープ(オランダ/同84位)にリベンジを果たすと、以降も予選勝者のアンドレア・ババッソーリ(イタリア/同317位)、同胞のペドロ・マルチネス(スペイン/同44位)、フベルト・フルカチュ(ポーランド/同21位)といった並みいる実力者たちを連破して決勝へと駒を進めていた。

 決勝で顔を合わせたのは過去2勝0敗と好相性のデミノー。立ち上がりから持ち前の力強いショットを軸に主導権を握ったアルカラスは第2ゲームから立て続けに3ゲームを奪うと、第9ゲームでもブレークを果たして第1セットを先取。第2セットは相手の攻撃的なストロークと粘り強いディフェンスに苦戦して1セットオールに持ち込まれたアルカラスだったが、ファイナルセットでは息を吹き返し、第5ゲームから4ゲームを連取して1時間54分で試合を締めた。
 
 苦手としていた室内ハードコートで初のタイトルを獲得したアルカラスは試合後のインタビューで「体調は万全ではなかった」と前置きしつつ、「全体的に素晴らしい1週間だった」と充実の表情で今大会を総括。「毎日プレーが良くなっていって、特別な1週間になった。タイトルを獲得したことだけではなく、ここでは初めてプレーしたのに、ファンのみんなが(一生懸命)応援してくれたことがとてもうれしかった」と感謝の言葉を交えて喜びを表現した。

 一方昨年に続いて2大会連続でABNアムロ・オープン準優勝となったデミノーは節目のツアー10勝目もお預けとなったものの、大会後に更新される世界ランキングで自己最高位タイの6位に浮上することが確定。

 試合後には「もっと大きなものを目指して頑張っていきたい。ここ2年間で自分のゲームは大きく改善された」と前向きに語り、最後にはロッテルダムのファンへ向けて「いつかはここで優勝トロフィーを掲げたい」と誓った。

文●中村光佑

【動画】アルカラスVSデミノーの「ABNアムロ・オープン」決勝ハイライト

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