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海外テニス

身長170センチのバエス、パワフルなプレーでリオ・オープン史上初の連覇!「この1週間をとても誇りに思う」<SMASH>

中村光佑

2025.02.24

得意のクレーコートで大会連覇を飾るとともにキャリア7勝目をゲットしたバエス。(C)Getty Images

得意のクレーコートで大会連覇を飾るとともにキャリア7勝目をゲットしたバエス。(C)Getty Images

 男子テニスツアー「リオ・オープン・クラロ」(2月17日~23日/ブラジル・リオデジャネイロ/クレーコート/ATP500)は、大会最終日の現地23日にシングルス決勝を実施。第5シードで前回覇者のセバスティアン・バエス(アルゼンチン/世界ランキング31位)がノーシードのアレクサンダー・ミュレ(フランス/同60位)を6-2、6-3で下し、殊勲のタイトル防衛を果たした。

 昨年の同大会でATP500シリーズ初優勝を飾っていた24歳のバエス。ディフェンディングチャンピオンとして参戦した今大会はロマン・アンドレス・ブルチャガ(アルゼンチン/同137位)、マリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同46位)、ツェン・チュンシン(台湾/同125位)、カミラ・ウゴ・カラベリ(アルゼンチン/同91位)を下して決勝へ駒を進めていた。

 決勝で対峙したのは、年明けの「香港オープン」(ハード/ATP250)で錦織圭(元4位/72位)を破って念願のツアー初優勝を手にした28歳のミュレ。試合はバエスが170cmの小さな身体から繰り出される力強いストロークを軸にゲームを支配し、計5度ものブレークを奪って1時間26分で勝利を収めた。

 ちなみにリオ・オープンでの連覇は大会史上初の快挙。試合後のオンコートインタビューでバエスは「この1週間をとても誇りに思う。ベストを尽くせたし、どの試合もとてもうれしかった」と喜びを明かし、普段からの心構えやツアー大会の決勝を戦うことの難しさをこう語った。
 
「ポイントごとにベストを尽くすようにしている。ただ、トーナメントに勝ちたいという気持ちから、決勝戦は違うものになる。(普段は)とにかく試合に集中するようにしているんだ。決勝戦ではそれが一番難しくなるが、その中でコーチとチームのサポートがとても重要になる」

 この結果バエスは昨年3月の「モビスター・チリ・オープン」(チリ・サンティアゴ/クレー/ATP250)以来約1年ぶり並びに通算7度目のツアータイトルを獲得。今回のリオ・オープンを含めうち6勝をクレーコートの大会で手にしており、唯一23年8月の「ウィンストンセーラム・オープン」(ATP250)がハードコートでの優勝となっている。クレー以外のサーフェスでも安定した結果を出せれば、さらなるランクアップが望めそうだ。

 一方敗れたミュレは惜しくも今季2勝目とはならず。ただし大会後に更新される世界ランキングではキャリアハイの41位に浮上することが確定している。

文●中村光佑

【動画】小柄なバエスが力強いプレーで優勝を飾った「リオ・オープン」決勝ハイライト

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