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“ATP500の呪い”から解放されたチチパスをジョコビッチがユーモア交え祝福「誰もATP500で彼を12回連続で倒せないのだ」<SMASH>

中村光佑

2025.03.03

12度目のATP500決勝で勝利を収め初優勝を飾ったチチパス(右)に対し、ジョコビッチ(左)が送った祝福メッセージが話題となっている。(C)Getty Images

12度目のATP500決勝で勝利を収め初優勝を飾ったチチパス(右)に対し、ジョコビッチ(左)が送った祝福メッセージが話題となっている。(C)Getty Images

 先日行なわれた男子テニスツアー公式戦「ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権」(2月24日~3月1日/UAE・ドバイ/ハードコート)で、ATP500シリーズ初制覇を成し遂げた元世界ランク3位のステファノス・チチパス(ギリシャ/現11位)。同時に約1年越しのトップ10復帰も確定させた。

 四大大会のシングルスで過去2度決勝に進出し、2019年には年間成績で上位8名だけが出場できるシーズン最終戦「ATPファイナルズ」を制すなど若くから活躍してきた26歳のチチパス。だがなぜかATP500のタイトルにはとことん縁がなかった。同カテゴリーではこれまで11度にわたって決勝に進出していたものの、いずれもあと一歩のところで優勝を逃していたのだ。

 だが今大会のチチパスは違った。「近年のボールやサーフェスの球足の変化に対応する」目的でラケットを新調したことが奏功し、自信みなぎるプレーを見せて決勝へ進出。勢いそのままに現地1日に行なわれたフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/元6位/現21位)との決勝も6-3、6-3で快勝し、12度目の挑戦にしてついに“ATP500の呪い”から解き放たれた。
 
 そんなチチパスに対し、四大大会史上最多タイのシングルス24勝を誇る元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位/37歳)が送った祝福の言葉が話題となっている。

 ジョコビッチはチチパスの優勝が決定した直後に自身の公式インスタグラムのストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を更新し、「誰もATP500でチチパスを12回連続で倒せないのだ。お見事!」とユーモアあふれる祝福コメントを投稿。どうやらジョコビッチも“ATP500の呪い”が打ち破られる瞬間を見届けていたようだ。

 ちなみに両者は過去14度ツアーで対戦しているが、チチパスは2勝12敗と大きく負け越しており、20年のドバイ選手権決勝でもジョコビッチにATP500初優勝を阻まれていた。だからこそジョコビッチは同舞台でチチパスの苦労が報われたことがうれしかったのかもしれない。

文●中村光佑

【動画】チチパスがATP500初優勝を飾った「ドバイ選手権」決勝ハイライト

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