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海外テニス

移動時のトラブル続出で試合前の睡眠時間がわずか2時間半!女子テニス選手のサビルが味わった想定外の36時間<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.03.06

様々なアクシデントに見舞われながらメリダからインディアンウェルズへ移動したサビル。(C)Getty Images

様々なアクシデントに見舞われながらメリダからインディアンウェルズへ移動したサビル。(C)Getty Images

 女子テニスのダリア・サビル(オーストラリア/世界ランキング109位)が3月5日に自身の公式インスタグラム(@daria_sav)を更新。「直近の36時間」と題して、メキシコ南部のメリダから、アメリカ西部のインディアンウェルズへの移動時に起きた数々のハプニングを明かした。

 2月24日~3月2日の週は「メリダ・オープン・アクロン」(メキシコ・メリダ/ハードコート/WTA500)にエントリ―していたサビル。予選からの参戦ながら2試合を勝ち切り本戦へ駒を進めると、今度はシード選手を次々と倒す大活躍を演じて今季初のベスト4入りを果たす。

 3月1日に行なわれた準決勝では残念ながらフルセットの末に敗れたため、翌2日には次の大会「BNPパリバ・オープン」(3月5日~16日/ハードコート/WTA1000)の開催地、インディアンウェルズに向かう予定だった。

 だが、メリダから米ダラスへのフライトが3時間遅延することになったことで、彼女のスケジュールが大きく狂ってしまう。
 
 まず、遅延によってダラスからパームスプリングス(インディアンウェルズの最寄り空港)への乗り継ぎが間に合わないことが確定。急遽メリダからレオン経由でティフアナまでの便を予約する。

 これは“フライトスルー(異なる2つのフライトを利用する際に、乗り継ぎ地点での入国審査や手荷物の受け取りをせずに次のフライトに乗り換えること)”を利用することで時間を短縮できるため。サビルはこの土壇場の変更に「完璧でしょ?」と満足していた。

 しかし、さらなる試練が彼女を待ち受けていたのである。

 レオンに着くと今度は夜間外出禁止令によって空港が閉鎖。ティファナへのフライトがキャンセルになってしまったのだ。

 そこで翌朝5時40分のフライトへと予約し直したが、この日は試合(予選)の当日。サビルはホテルで2時間半ほどの仮眠をとり、3時半に起きて空港に向かい、ようやくティファナにたどり着いた。

 ここからは電気自動車をレンタルすることになったが、今度は貸し出された車のバッテリーの残量があとわずか。それでも「アドレナリンとコーヒーに元気をもらいながら」なんとか走り切り、遂にインディアンウェルズの会場入りを果たしたのである。

 ハードな移動を経て「ベストな状態ではない」ながらも、予選1回戦はジル・タイヒマン(同98位/スイス)に逆転勝利。だが2回戦はマリアルーデス・カルレ(同103位/アルゼンチン)に2-6、1-6の完敗を喫し本戦出場とはならなかった。

 過密日程のなかで世界を転戦しているテニス選手たちにとって、移動時ハプニングはまさに悪夢そのもの。だがサビルは「自分がこの狂気の世界(テニス界)に飛び込んだのだから頑張るわ」とさらなる戦いに向けて決意を新たにした。次なる大会にサビルがストレスなく移動できることを祈るばかりだ。

構成●スマッシュ編集部

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