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海外テニス

錦織圭、インディアンウェルズ初戦に向け意気込み!「モヤモヤは、ここらで勝って、晴らしたいなと思います」<SMASH>

内田暁

2025.03.05

インディアンウェルズの大会で22日ぶりのツアー復帰を果たす錦織圭が、自身の置かれた状況や大会初戦に向けた意気込みを語った(写真は昨年ののジャパンオープン時)。写真:THE DIGEST写真部

インディアンウェルズの大会で22日ぶりのツアー復帰を果たす錦織圭が、自身の置かれた状況や大会初戦に向けた意気込みを語った(写真は昨年ののジャパンオープン時)。写真:THE DIGEST写真部

 アメリカ・カリフォルニア州のインディアンウェルズ開催のテニスツアー「BNPパリバ・オープン」は、“テニスパラダイス”の愛称を、朗らかに掲げている。年間を通じ温暖なこの町は、避寒地として栄える地。陽光を求め、北米中から集まった人々が心待ちにするのが、世界中からスターが集うこの大会だ。

 その“テニスパラダイス”に、錦織圭が帰ってくる。現地3月5日に開幕する同大会への出場は、コロナ禍で開催時期が後ろ倒しになった2021年10月以来のことだ。

 錦織が初めて同大会に出場したのは、18歳での衝撃のツアー初優勝から日も浅い2008年。突如として多くの注目を集めるなか、予選を勝ち上がり自力で切符を勝ち取った。

 ただ錦織の記憶には、ここは「苦手な大会」として記されている。過去に2度ベスト8に入っているものの、その事実すら認識していなかった様子。「(ベスト)8にも入ったことがないと思ってました」と、意外そうに言った。

「多分、ベスト4とかに入ってないから、あんまり良い結果を残せてない感覚があるんだと思います。ここで強い選手は、スピンが打てたり、サーブが跳ねる長身の人という印象。自分がいつもやるような、どんどん前に入っていったり、リターンから攻める展開がちょっと難しくなるので、そこはうまく戦わないといけないなとは思っています」
 
 錦織が言うように、跳ねるサーフェス(コートの材質)と、乾燥のためか打感が軽くボールの制御が難しいこの大会の特性には、過去にも多くの選手たちが言及してきた。

 もっとも今大会から、会場のサーフェスは従来のプレキシペイブから、レイコールドへと変わっている。その新サーフェスに関しては、錦織は「少しバウンドが低くなった気はするけど、跳ねるは跳ねるし、ボールが止まる感じはいつも通り」と、あまり変化は感じていないようだ。

 5日の初戦で錦織が対戦するのは、世界58位のジャウメ・ムナール。スペイン・マヨルカ島出身の27歳は、身長183㎝のストローカー。錦織にとっては、比較的組みやすい相手だろう。なお過去の対戦は一度で、それは昨年9月にイタリアで行なわれたATPチャレンジャー大会(下部大会)。6-2、4-0のリードから突如失速し逆転された、悔いの残る一戦でもある。

 今季の錦織は、開幕戦の「香港オープン」で準優勝し、続く「全豪オープン」では、初戦でフルセットの死闘を制した。その後はデビスカップで日本代表として2試合戦い、直後に渡米し「ダラスオープン」、翌週の「デルレイビーチ・オープン」にも参戦。ただこの両大会ではいずれも、初戦敗退を喫している。
 
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