プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単に叩き込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は学生女王からプロとなり、日本ランクトップ10入りを果たした佐藤南帆選手の3回目。スナップを利かせて打つスピンサービスについて解説してくれた。
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この写真はセカンドでのスピンサーブですね。私はスピンを多用する方で、セカンドはもちろん、たまにファーストから回転系で行く時にも使います。
サービスは、この写真の頃(22年10月の全日本選手権)よりも今の方が良くなっていると思います。どこが変わったかというと打点です。この時は打点が後ろ気味ですが(写真7コマ目)、今は身体よりも前で取るように心掛けています。
セカンドですからある程度は後ろでも仕方ありませんが、できる範囲で前にすることは大切です。トスが身体よりも後ろに上がると打点も遅れてしまい、十分に力が入りません。もちろん前すぎてもダメですけど、スピンはフラットより少し後ろぐらいの感覚で打つようにしています。
あと、左手が落ちるのが少し早いかなという気がします(5コマ目)。もうちょっと長く上に残したいですね。
この写真でいいと思うところは、振り抜く際の手首のスナップが結構うまく使えている点でしょうか(6~8コマ目)。そして最後までダイナミックに振れています(10コマ目)。
私の感覚では、スピンサーブはラケットを上の方で止めるとポンと勢いのないボールになって、相手のチャンスボールになりやすい。サーブもストロークと同じで、しっかり振り切って回転をかけるように意識しています。
スナップというのは、手首を外の方に利かせる動きです。しっかり下から上に振れれば、ラケットは外に行った後(8コマ目)、自然に左の方に戻って来るんです(9~10コマ目)。最初から巻き込む意識だと、ネットの原因になるので良くありません。
【プロフィール】佐藤南帆/さとうなほ
2001年1月23日、東京都生まれ。153cm、右利き。全仏ジュニアダブルスで準優勝し慶大に進学。インカレ、ユニバーシアード女王となり、22年秋にプロ転向する。両サイド両手打ちの強打と頭脳的な組み立てが武器。22年全日本選手権ベスト4、ITFツアー通算単5勝、複15勝。24年は国内ランク単9位、複8位をマークした。三田興産所属。
構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2023年9月号より再編集
【連続写真】スナップを利かせた佐藤南帆のスピンサービス『30コマの超分解写真』
【関連記事】腕で振らずに、足の力で面を合わせる! 佐藤南帆が両手バックリターンのコツを伝授【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>
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あと、左手が落ちるのが少し早いかなという気がします(5コマ目)。もうちょっと長く上に残したいですね。
この写真でいいと思うところは、振り抜く際の手首のスナップが結構うまく使えている点でしょうか(6~8コマ目)。そして最後までダイナミックに振れています(10コマ目)。
私の感覚では、スピンサーブはラケットを上の方で止めるとポンと勢いのないボールになって、相手のチャンスボールになりやすい。サーブもストロークと同じで、しっかり振り切って回転をかけるように意識しています。
スナップというのは、手首を外の方に利かせる動きです。しっかり下から上に振れれば、ラケットは外に行った後(8コマ目)、自然に左の方に戻って来るんです(9~10コマ目)。最初から巻き込む意識だと、ネットの原因になるので良くありません。
【プロフィール】佐藤南帆/さとうなほ
2001年1月23日、東京都生まれ。153cm、右利き。全仏ジュニアダブルスで準優勝し慶大に進学。インカレ、ユニバーシアード女王となり、22年秋にプロ転向する。両サイド両手打ちの強打と頭脳的な組み立てが武器。22年全日本選手権ベスト4、ITFツアー通算単5勝、複15勝。24年は国内ランク単9位、複8位をマークした。三田興産所属。
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