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海外テニス

BNPパリバOP3連覇を狙うアルカラスが「とても面白いし本当に助けられた」と感謝する“蜂の応援団” <SMASH>

中村光佑

2025.03.13

BNPパリバOPでアルカラスを後押しする“蜂の応援団”。「彼らのおかげで良いプレーができたと思う」と本人も感謝。(C)Getty Images

BNPパリバOPでアルカラスを後押しする“蜂の応援団”。「彼らのおかげで良いプレーができたと思う」と本人も感謝。(C)Getty Images

 現在行なわれている男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「BNPパリバ・オープン」(3月5日~16日/アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)で大会3連覇に向け順調に勝ち進んでいる世界ランク3位のカルロス・アルカラス(スペイン/21歳)。その彼を応援するファンのユニークなコスチュームがテニス界で話題となっている。

 現地10日の3回戦でデニス・シャポバロフ(カナダ/元10位/現28位)に6-2、6-4で快勝したアルカラスは試合中、数人の観客が一団となって黒と黄色の縞模様が施された蜂の衣装を身にまといながら、自身に声援を送ってくれていたことに気付いたという。それに元気づけられたというアルカラスは、試合後の会見で“蜂の応援団”に対する感謝の言葉を口にした。

「とても面白かったし、本当に助けられた。第1セットの間ずっと、彼らを見て笑っていた。僕は常々言ってきたように、笑っている時や楽しんでいる時に良いテニスができる。おそらく彼らのおかげで良いプレーができたのだと思う。中継カメラが彼らを映しているのを見て『これは面白いな』と思った。試合後には彼らとセルフィー(自撮り写真)を撮ったよ」
 
 ではなぜ蜂のコスチュームなのか? それには昨年のインディアンウェルズで発生したあるハプニングが関係している。アルカラスとアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)による準々決勝でミツバチの大群が発生し、約2時間にわたって試合が中断。応急処置として地元の養蜂家ランス・デイビス氏が会場に呼ばれる事態にも発展した。この珍事を一部のファンたちが面白おかしく扱ったというわけだ。

 ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、アルカラスはカンタン・ハリーズ(フランス/59位)との今大会初戦に先駆け、デイビス氏と再会。そこで1年前の珍ハプニングの記憶が鮮明に蘇ったという。

 ロジャー・フェデラー(スイス/2004~06年)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/14~16年)に次ぐ史上3人目のインディアンウェルズ3連覇が懸かるアルカラス。“蜂の応援団”のサポートを受け、偉業達成へ突き進む。

文●中村光佑

【動画】“蜂の応援団”の後押しを受けアルカラスがシャポバロフを下した「BNPパリバOP」3回戦のハイライト

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