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【リポビタン国際ジュニア久留米】男子は元プロ選手だった父の背中を追う宮地柊磨が初優勝!<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.03.13

男子シングルスは柳川高校2年の宮地柊磨(左)が関西高校1年生の稗田光を破り、ITFジュニア2大会目の参戦でタイトルを手にした。中央は大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子氏。写真提供:ヨネックス

男子シングルスは柳川高校2年の宮地柊磨(左)が関西高校1年生の稗田光を破り、ITFジュニア2大会目の参戦でタイトルを手にした。中央は大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子氏。写真提供:ヨネックス

 国内外の有望ジュニア選手によるテニス大会「リポビタン国際ジュニア in 久留米 Supported by KIMIKO DATE×YONEX PROJECT」が、3月3日~9日にかけて福岡県の留米総合スポーツセンターで開催。将来のトッププレーヤーを目指して白熱した戦いが繰り広げられた。

 男子シングルスを制したのは宮地柊磨。柳川高校2年生の宮地にとって、今大会が2度目の「ITF(国際テニス連盟)ジュニア」。宮地は2回戦で第1シードの中富奏太をストレートで下すと、準々決勝では同じ柳川高校の鵜狩良仁を、そして準決勝では第6シードの木河瞭を破り、決勝へと駒を進めた。

 決勝の相手は関西高校1年生の稗田光。両者とも初の決勝進出である。

「自分のプレーを貫くことを心掛けました」と語る宮地は高い集中力を発揮。第1セットを6-4で先取すると、第2セットは稗田の長身から繰り出すパワフルなサービスと、巧みなドロップショットに苦しみ、一時は1-3とリードを許した。

 だが「相手がリードした時は気が緩むこともあるはず」と、粘り強いラリー戦を展開して第6ゲームでブレークバックに成功。さらに第8ゲームで稗田のサービスをブレークすると、続く第9ゲームをきっちりと自身のサービスをキープして6-3と突き放して優勝を決めた。
 
「5-3で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチの場面では優勝を意識して固くなってしまいました」と決勝を振り返る宮地。だが稗田に追い上げられる場面もあったが、最後は逃げ切りに成功。宮地は「大会を最後まで勝ちきれて優勝できたのは自信になりましたし、2週間後には全国高校選抜も控えているので、ここで得た経験を生かしていきたいです」と喜びを口にした。

 2度の全日本選手権準優勝、デ杯代表経験を持つ元プロ、弘太郎さんを父に持つことについて宮地は、「目指すところにもなりますし、自分が悩んでいることがあるとすぐに相談できるのでありがたいです」と語る。将来は「プロになりたい」と夢を抱きつつ、「まだまだサーブが弱いので、もっとパワーをつけたい」と課題もしっかり見据えている。

 なお、男子ダブルスの決勝は、小西健生/内田真翔(パブリックテニスイングランド/柳川高)が、石井貴哉/木河暸(佐土原高/やすいそ庭球部)を7-6(5)、7-6(3)の接戦の末にタイトルを獲得した。

■男子シングルス決勝結果
〇宮地柊磨(柳川高校)64 63 稗田光(関西高校)●

■男子ダブルス決勝結果
〇小西健生/内田真翔(パブリックテニスイングランド/柳川高) 76(5) 76(3) 石井貴哉/木河暸(佐土原高/やすいそ庭球部)●

構成●スマッシュ編集部、協力●ヨネックス株式会社

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