男子テニスツアーの下部大会「アリゾナ・テニス・クラシック」(3月11日~16日/アメリカ・フェニックス/ハードコート/CH175)は大会3日目の現地13日にシングルス2回戦が行なわれ、元世界ランク4位の錦織圭(現76位)と予選勝者で元39位のミハイル・ククシュキン(カザフスタン/同166位)が対戦。ククシュキンが第2セット途中で棄権し、錦織がベスト8進出を決めた。
両者が対峙するのは今回が11度目(ツアー予選を含む)で、過去の対戦成績は錦織が10勝0敗と負けなし。直近の対戦は2019年7月のウインブルドン4回戦で、この時は錦織が6-3、3-6、6-3、6-4でククシュキンに勝利していた。
現地12日の初戦で21歳の新鋭ルカ・ナルディ(イタリア/同67位)に6-3、6-4で勝利したものの、試合後には思うようなプレーができなかったことをしきりに反省していた錦織。
ククシュキンとの2回戦ではプレーを修正し、力強いフォアハンドを軸に持ち前のスピーディーな攻めを見せて第2ゲームで先にブレークを果たす。反対に自身のサービスゲームはテンポよくキープし、6-3で第1セットを先取した。
しかし試合は思わぬ結末が待っていた。錦織が第2セットの第3ゲームをブレークして2-1としたところで、ククシュキンが体調不良による途中棄権を申請したのである。
わずか41分で勝利を収めた錦織はオンコートインタビューで「試合が早く終わるのは大好き」とジョークを交えながらククシュキンへの気遣いの言葉をこう口にした。
「ミハイルのことは気の毒に思う。僕らは過去の対戦回数も多いし、互いをよく知っているから、今日は彼と一緒にプレーできることを楽しみにしていた。まずは彼の早期回復を願いたい」
ちなみにこの日の試合は曇天かつ強風吹き荒れる難しいコンディションとなり、錦織も「今日は風がもう少し弱ければ自分にとっては良かったかもしれない」と少々戸惑いがあった様子。それでも「暑すぎず、寒すぎずという感じで、天気が持ってくれたのは良かった」とし、「良いテニスはできているし感覚も良い」と自身のプレーレベルに対する手応えを語った。
ベスト4入りを懸けた準々決勝で錦織が顔を合わせるのは、第2シードのフラビオ・コボリ(イタリア/同40位)。これまでにチャレンジャー2勝を挙げており、昨年9月にはキャリア初のトップ30入り(30位)を果たした22歳の有望株だ。成長著しいコボリを経験豊富な錦織がどう攻略するのか注目しよう。
文●中村光佑
【動画】やっぱりすごい!錦織が魅せた2024年の「ベストショット10」
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両者が対峙するのは今回が11度目(ツアー予選を含む)で、過去の対戦成績は錦織が10勝0敗と負けなし。直近の対戦は2019年7月のウインブルドン4回戦で、この時は錦織が6-3、3-6、6-3、6-4でククシュキンに勝利していた。
現地12日の初戦で21歳の新鋭ルカ・ナルディ(イタリア/同67位)に6-3、6-4で勝利したものの、試合後には思うようなプレーができなかったことをしきりに反省していた錦織。
ククシュキンとの2回戦ではプレーを修正し、力強いフォアハンドを軸に持ち前のスピーディーな攻めを見せて第2ゲームで先にブレークを果たす。反対に自身のサービスゲームはテンポよくキープし、6-3で第1セットを先取した。
しかし試合は思わぬ結末が待っていた。錦織が第2セットの第3ゲームをブレークして2-1としたところで、ククシュキンが体調不良による途中棄権を申請したのである。
わずか41分で勝利を収めた錦織はオンコートインタビューで「試合が早く終わるのは大好き」とジョークを交えながらククシュキンへの気遣いの言葉をこう口にした。
「ミハイルのことは気の毒に思う。僕らは過去の対戦回数も多いし、互いをよく知っているから、今日は彼と一緒にプレーできることを楽しみにしていた。まずは彼の早期回復を願いたい」
ちなみにこの日の試合は曇天かつ強風吹き荒れる難しいコンディションとなり、錦織も「今日は風がもう少し弱ければ自分にとっては良かったかもしれない」と少々戸惑いがあった様子。それでも「暑すぎず、寒すぎずという感じで、天気が持ってくれたのは良かった」とし、「良いテニスはできているし感覚も良い」と自身のプレーレベルに対する手応えを語った。
ベスト4入りを懸けた準々決勝で錦織が顔を合わせるのは、第2シードのフラビオ・コボリ(イタリア/同40位)。これまでにチャレンジャー2勝を挙げており、昨年9月にはキャリア初のトップ30入り(30位)を果たした22歳の有望株だ。成長著しいコボリを経験豊富な錦織がどう攻略するのか注目しよう。
文●中村光佑
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