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【1日3分間のメンタル強化法 第35回】「でも...」の法則を活用し、どんな時も積極的な心を持とう!<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.03.22

ネガティブな感情が浮かんできたら「でも、○○すれば大丈夫」と自分に語りかけよう。頑張ってきたことや、得意なことに目を向けることが大切だ(※写真はイメージ)。(C)Getty Images

ネガティブな感情が浮かんできたら「でも、○○すれば大丈夫」と自分に語りかけよう。頑張ってきたことや、得意なことに目を向けることが大切だ(※写真はイメージ)。(C)Getty Images

 テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。

 本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。

* * *

 私たちは生きていく上で色んな出来事に遭遇し、その都度対処方法を考えます。また、先のことを色々考えたりもします。その時、脳は消極思考(ネガティブ)か、積極思考(ポジティブ)のどちらかを選択すると思います。その人の性格にもよりますが、心配性も含めて消極的な思考の人の方が圧倒的に多いように感じます。

 ネガティブな思考(言葉)は脳にブレーキをかけますが、逆にポジティブな言葉は脳にアクセル(行動力)を与えます。あなたはどちらを選択していますか?

 ところで、先日のMLB開幕戦で大活躍した大谷翔平選手が学んだと言われている中村天風著『運命を拓く』という本があります。
 
 少し説明を加えると、どんな時も積極的な心を持ちなさい。苦しくても不平・不安を口にせず、心を正しく明るく前向きに考えれば、幸せをつかむチャンスが増えてくる。

 そして天風さんは「人生は心一つの置きどころ」と教えています。

 例えば、真夏に汗をかきながら「暑くてたまらない」と思うか「暑いな、夏は暑い方がいい」と思うかで次の行動が大きく変わってくるのです。野球でいえば「あと2回しかない」と思うか、「あと2回もある」と思うかでチームの元気度が変わっていきます。

 そこでテニスに当てはめて話を進めます。プレー中「ダブルフォールトするかもしれない」「バックハンドは苦手だ」「負けるかも」...このような消極的な心でプレーを続けると、間違いなく思った通りの結果が待っています。プレー中に一瞬に浮かんだネガティブな感情は処理しておかないとダメです。そこで良い方法があります。

 浮かんできたネガティブな感情を一旦受け入れて「でも、○○すれば大丈夫」と自分に語りかけるのです。

「○○とは、」あなたが練習の中でつかんだ感覚的なプレー目標、または対処方法のことです。具体的には「調子が悪い。でも、タン、タァーンと打てばいい」とか「疲れた!でも、ストレッチすれば大丈夫」とか...脳は最後にしゃべった言葉に大きく影響を受けます。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2023年8月号から抜粋・再編集

【画像】強靭なメンタルを持つトッププロたちの練習の様子

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