先日自身のSNSで、オーストラリアの永住権を取得し、国籍もロシアから変更してプレーすると発表した女子テニス元世界ランク8位のダリア・カサキナ(現12位)。彼女は現在開催中のツアー大会「クレジット・ワン・チャールストン・オープン」(3月31日~4月6日/アメリカ・チャールストン/クレーコート/WTA500)で早速オーストラリア国籍選手としてプレーしている。
第5シードで参戦しているカサキナは現地2日に行なわれた初戦の2回戦で地元アメリカのローレン・デイビス(211位)と対戦。6-1、6-1で快勝し、新たな門出を勝利で飾った。3回戦では2020年全豪オープンで四大大会初優勝を達成した元4位のソフィア・ケニン(アメリカ/現44位)と対戦する。
SNSの投稿では国籍変更の理由を明かしていなかったカサキナだが、噂されていた通り「同性愛の宣言」が禁止されているロシアで、自身の同性愛を告白して問題になった経験が関係しているようだ。すでにWTA(女子テニス協会)公式サイトのプロフィールでもロシアからオーストラリア国籍に変更されているカサキナは、今回の決断に至った経緯を説明するとともに、現在の心境をこう語っている。
「率直に言えば、以前住んでいた国で起きていた全てのことを考えると、私には選択の余地がほとんどなかった。同性愛者であることを公言している私にとって、自分らしく生きるためには、この一歩を踏み出すしかなかった。ようやくそれを実行できた」
「正直、前までとは違う感じがするし、感情的になっているのもわかる。この気持ちに慣れる必要はあるけど、人生の新しい章をスタートし、大舞台でもオーストラリア国籍の下でプレーできることは本当にうれしい。オーストラリアは、私が自分らしくいられる場所だと感じる。この美しい国の一員になれるという特権を得られたことを本当に幸せに思う」
オーストラリアテニス連盟も国籍変更を温かく受け入れてくれたとカサキナは言う。同連盟がカサキナの代理人であるジョン・モリス氏とコンタクトを取り、「ほんの数カ月前」に始まった全ての手続きが非常にスムーズに進んだとのことだ。
「オーストラリアがとても寛容で、オープンマインドな国であることは明らか。誰もが歓迎される国だと思う。テニス連盟も一歩踏み出してくれて、彼らと一緒にこのプロセスを進めてきた。彼らのサポートがなければ、国籍変更は実現しなかったと思うから、本当に感謝している。全てがとても速く進んで、ただただ幸せな気持ち。新たな仲間や連盟の関係者からはたくさんの応援メッセージをもらった」
海外メディア『UBITENNIS』によれば、現在の国際テニス連盟(ITF)の規定では、一度別の国を代表してプレーした選手は、新しい国の代表選手として「ビリー・ジーン・キング・カップ」(女子国別対抗戦)などのチームイベントや五輪に出場するには規制がある。しかしこれについてはオーストラリアテニス連盟がカサキナのために特例措置を申請し、それが認められる可能性はあるという。
文●中村光佑
【動画】カサキナがデイビスに快勝したチャールストンOP2回戦のハイライト
【関連記事】ロシアのカサキナがオーストラリアの永住権を取得し国籍変更を発表「新たな故郷を代表してプレーすることを誇りに思います」<SMASH>
【関連記事】同性愛をカミングアウトしたカサキナが母国ロシアへの不満も吐露「私たちの国にはタブーがたくさんある」<SMASH>
第5シードで参戦しているカサキナは現地2日に行なわれた初戦の2回戦で地元アメリカのローレン・デイビス(211位)と対戦。6-1、6-1で快勝し、新たな門出を勝利で飾った。3回戦では2020年全豪オープンで四大大会初優勝を達成した元4位のソフィア・ケニン(アメリカ/現44位)と対戦する。
SNSの投稿では国籍変更の理由を明かしていなかったカサキナだが、噂されていた通り「同性愛の宣言」が禁止されているロシアで、自身の同性愛を告白して問題になった経験が関係しているようだ。すでにWTA(女子テニス協会)公式サイトのプロフィールでもロシアからオーストラリア国籍に変更されているカサキナは、今回の決断に至った経緯を説明するとともに、現在の心境をこう語っている。
「率直に言えば、以前住んでいた国で起きていた全てのことを考えると、私には選択の余地がほとんどなかった。同性愛者であることを公言している私にとって、自分らしく生きるためには、この一歩を踏み出すしかなかった。ようやくそれを実行できた」
「正直、前までとは違う感じがするし、感情的になっているのもわかる。この気持ちに慣れる必要はあるけど、人生の新しい章をスタートし、大舞台でもオーストラリア国籍の下でプレーできることは本当にうれしい。オーストラリアは、私が自分らしくいられる場所だと感じる。この美しい国の一員になれるという特権を得られたことを本当に幸せに思う」
オーストラリアテニス連盟も国籍変更を温かく受け入れてくれたとカサキナは言う。同連盟がカサキナの代理人であるジョン・モリス氏とコンタクトを取り、「ほんの数カ月前」に始まった全ての手続きが非常にスムーズに進んだとのことだ。
「オーストラリアがとても寛容で、オープンマインドな国であることは明らか。誰もが歓迎される国だと思う。テニス連盟も一歩踏み出してくれて、彼らと一緒にこのプロセスを進めてきた。彼らのサポートがなければ、国籍変更は実現しなかったと思うから、本当に感謝している。全てがとても速く進んで、ただただ幸せな気持ち。新たな仲間や連盟の関係者からはたくさんの応援メッセージをもらった」
海外メディア『UBITENNIS』によれば、現在の国際テニス連盟(ITF)の規定では、一度別の国を代表してプレーした選手は、新しい国の代表選手として「ビリー・ジーン・キング・カップ」(女子国別対抗戦)などのチームイベントや五輪に出場するには規制がある。しかしこれについてはオーストラリアテニス連盟がカサキナのために特例措置を申請し、それが認められる可能性はあるという。
文●中村光佑
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